WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 有効治療濃度
採血時期
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

13197

フェンフルラミン

血液
1

遠心

 

血清
0.3

または

 

EDTA血漿
0.3

03

 

02

 

 

02

 

 

6週

冷蔵

 

6週

冷蔵

LC-MS/MS

ng/mL

フェンフルラミン
ノルフェンフルラミン

管理料[470]

B001 2イ

3~5日

項目
コード
検査項目

13197

フェンフルラミン

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

または

 

EDTA血漿
0.3

03

 

02

 

 

02

 

 

6週

冷蔵

 

6週

冷蔵

LC-MS/MS
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

フェンフルラミン
ノルフェンフルラミン

管理料[470]

B001 2イ

3~5日

備考

算定

  • チャート参照:特定薬剤治療管理料

参考

  • 主な商品名:フィンテプラ

「薬毒物検査」分野共通の特記事項

  • [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。

診療報酬

  • 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
  • 実施料:管理料[470]
  • 診療報酬区分:B001 2イ

チャート

特定薬剤治療管理料

容器

容器番号03:汎用容器(分離剤なし)

  • 容量: 5.5mL・9mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 血中薬物濃度
    (血清の場合)

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

Strzelczyk, A. et al.: CNS Drugs 36, 217, 2022.

検査項目解説

臨床的意義

Dravet症候群患者に対して用いる抗てんかん剤である。

1.作用
 フェンフルラミンは、複数のセロトニン受容体を活性化し、セロトニンの放出を促進させる薬剤である。この作用により、てんかん発作を減少させることが報告され、2022年9月には他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないDravet症候群患者に対して、使用が承認された。

 Dravet症候群は、薬剤抵抗性の難治性てんかん症候群であり、国内推定患者数は約3,000人と考えられている。本症の多くの患者でSCN1A遺伝子変異が認められ、これによる抑制性シグナルの機能低下がてんかん発作の原因であると考えられている。治療法としてはスチリペントール等による抗てんかん薬による併用療法が利用されている。

 本剤は、併用する薬剤の影響や腎機能低下などによって血中濃度が上昇することが知られており、過剰量摂取によりセロトニン受容体が発現している心臓弁膜に作用し、心臓弁膜症を引き起こす可能性も指摘されていることから、血中の濃度管理が重要となる。

 本検査では、LC-MS/MS法を用い、血中のフェンフルラミンおよびその代謝物(ノルフェンフルラミン)の濃度を測定する。

2.禁忌
 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩)を投与中又は投与中止後14日以内の患者には投与しない。

【主に用いられる疾患】

ドラベ症候群

【副作用】

肺動脈性肺高血圧症心臓弁膜症セロトニン症候群

関連疾患

G40.4.3:ドラベ症候群 G40-G47:挿間性・発作性疾患
I27.0.4:肺動脈性肺高血圧症 I26-I28:肺循環疾患
I38.2:心臓弁膜症 I30-I52:その他の心疾患
Y49.9.2:セロトニン症候群 Y40-Y84:薬剤の影響による疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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