WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
50111 |
乳癌HER2/neu(4B5) |
または
|
20
|
常温
常温 |
免疫組織化学染色 | 690 N002 3 病理 |
6~10日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
50111 |
乳癌HER2/neu(4B5) |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
または
|
20
|
常温
常温 |
免疫組織化学染色 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
690 N002 3 病理 |
6~10日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製/HER2タンパク
- 実施料:690
- 診療報酬区分:N002 3
- 判断料区分:病理学的検査料
免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製は、病理組織標本を作製するにあたり免疫染色を 行った場合に、方法(蛍光抗体法または酵素抗体法)または試薬の種類にかかわらず、1臓器につき1回のみ算定できます。
化学療法歴のある手術不能または再発乳癌患者について、過去に乳癌に係る「3」HER2タンパクの免疫染色を実施した場合であって、抗HER2ヒト化モノクローナル抗体抗悪性腫瘍剤の投与の適応の判定を補助する目的で薬事承認または認証を得ている体外診断用医薬品を用いて、HER2が低発現であることを確認し抗HER2ヒト化モノクローナル抗体抗悪性腫瘍剤の投与の適応を判定するためにHER2タンパクの免疫染色を再度行う場合に限り、当面の間、別に1回まで算定できます。なお、再度免疫染色が必要である医学的な理由を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
チャート
容器
容器番号20:プレパラート
- 容量: -
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血液像,細胞診
参考文献
Modi, S. et al.: N. Engl. J. Med. 387, (1), 9, 2022.
検査項目解説
臨床的意義
乳癌組織からHER2タンパクを検出する検査である。
HER2は細胞増殖に関わるタンパク質で、乳癌を含む多くの腫瘍細胞表面に発現する。HER2陽性乳癌に対して分子標的薬による治療が行われてる。しかしながら、HER2陽性乳癌は全体の約20 %で、約60 %はHER2タンパクが発現しているものの発現レベルが低く、分子標的薬治療の対象外とされてきた。
抗HER2抗体薬物複合体であるトラスツズマブ デルクステカン(商品名:エンハーツ(R))は、HER2低発現の乳癌に対する有効性から、2023年3月に「化学療法歴のあるHER2低発現の手術不能または再発乳癌」に対する治療薬として国内承認された。
本検査は、免疫組織化学染色(IHC)により乳癌組織からHER2タンパクを検出する検査である。
【陽性を示す疾患】
乳癌
関連疾患
C50.9.8:乳癌 → C50-C50:乳癌
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.
INFORMATION
※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.