検査項目解説検査項目解説

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入力コード 25920 
項目名 HTLV-Ⅰ抗体(ATLA抗体)《スクリーニング》
human T-cell lymphotropic virus, typeⅠantibody, screen
実施料 
85
判断料区分 免疫 
健康保険名称  HTLV-I抗体半定量 
検査方法
PA
検査材料 
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.3
01
冷蔵
報告所要日数
2~4日
基準値  

16 倍 未満

臨床的
意義 
成人T細胞白血病の原因ウイルスに対する抗体を検出。感染のスクリーニングと確認のための検査。
   HTLV-Ⅰは、成人T細胞白血病(Adult T-cell Leukemia; ATL)の原因ウイルスである。ヒトリンパ球DNA中にプロウイルスDNAとして組み込まれ、持続感染し、そのごく一部の患者が白血病を発症する(すべての感染者ではない)。その感染経路には、輸血等による血液の注入、母子感染(主に母乳)、性行為による感染などがあり、感染リンパ球が移行することにより感染が成立する。

 検査の進め方としては、検体(血清または血漿)をCLEIA法やPA法で検査し、その結果が陽性の場合は再検査により確認し、さらに確認試験としてウェスタンブロット法などを実施する。この確認検査が陽性と出たものをHTLV-Ⅰ抗体陽性と判定している。

 ATLの診断は、臨床像→血液学的検査→血清学的ウイルス診断→DNA診断と進められる。DNA診断としてはHTLV-Ⅰのプロウイルス遺伝子関連検査が用いられる。

 献血に際しては、感染防止を目的に抗HTLV-Ⅰ抗体のスクリーニング検査が実施されている。また、母子感染の予防対策として妊婦の抗体スクリーニング検査が実施される場合もある。

 40才以上の感染者の場合、1年間に発病する危険率は男女平均して約1,300人に1人で、HAM*の有病率は感染者の約2,000~3,000人に1人と推測されている。

 プロウイルスの遺伝子学的な同定検査も行われている。

*HAM; HTLV-Ⅰassociated myelopathy
陽性を示す病態 
成人T細胞性白血病、T細胞性悪性リンパ腫
 HTLV-Ⅰ関連疾患として脊髄疾患(HAM)、慢性肺疾患、肺日和見感染症、慢性腎不全、非特異的皮膚真菌症、ぶどう膜炎等が知られている
関連項目 HTLV-Ⅰプロウイルスクロナリティー, HTLV-Ⅰプロウイルスpx遺伝子, HTLV-Ⅰプロウイルスgag遺伝子,
備  考

陽性の場合は「確認試験」の実施をお勧め致します。

容  器 
提出容器

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