WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12975 |
HTLV-1感染細胞のクロナリティ解析(RAISING法)5F450-1440-019-966 |
単独検体開栓厳禁
|
13 |
8日 冷蔵 |
次世代シークエンス法 | 検出せず |
5~25日 |
項目 コード |
検査項目 |
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12975 |
HTLV-1感染細胞のクロナリティ解析(RAISING法)5F450-1440-019-966 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
単独検体開栓厳禁
|
13 |
8日 冷蔵 |
次世代シークエンス法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
検出せず |
5~25日 |
備考
容器
容器番号13:血液学容器
- 採取量: 2mL・3mL・4mL
- 添加剤: EDTA-2K
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
血液像,
血液型,
直接クームス試験,
遺伝子検査
参考文献
Wada, Y. et al.: Commun. Biol. 5, (1), 535, 2022.
検査項目解説
臨床的意義
ヒトゲノム内におけるHTLV-1の組み込み位置を特定し、特定の感染細胞の増減割合を検出可能な検査である。また、治療効果の評価などにも利用可能である。
HTLV-1(Human T-cell Leukemia Virus type 1:ヒトT細胞白血病ウイルス1型)はT細胞に感染するレトロウイルスである。平成20年の厚生労働省の調査による推定キャリア数は約108万人とされ、西南日本に感染者が偏在していたが、近年では移住などにより関東を含む大都市圏でキャリアが高頻度に認められるようになっている。
HTLV-1は血液や母乳等を介して感染する。感染力は弱いものの、一度感染するとT細胞内にプロウイルスとして存在し、終生感染が成立する。ほとんどが生涯にわたり無症候で経過するが、その数%において成人T細胞白血病(ATL)などのHTLV-1関連疾患が発症する。
ATLは発症すると、高度の免疫不全を引き起こすきわめて予後の悪い疾患である。ATLが発症する際には、HTLV-1感染細胞のモノクローナルな増殖が認められ、感染細胞の割合が4 %以上に増加するとされている。
現在、ATLの診断には主にサザンブロット法などが用いられているが、比較的感度が低く(検体中に5 %程度以上感染細胞が必要)早期の診断にあまり向いていない。
本検査は、次世代シークエンサーを利用した解析で、感染細胞の割合が0.032 %以上あれば、これを検出可能である。ATLの診断においても感度100 %、特異度94.8 %と報告されている。また、本法はヒトゲノム内におけるHTLV-1の組み込み位置を特定できる。そのため、特定の感染細胞の増減割合を検出可能で、治療効果の評価などにも利用できる。
INFORMATION
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