WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00559 |
フィブリノーゲン |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
トロンビン法 | mg/dL 155~415 |
23 D006 4 血液 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00559 |
フィブリノーゲン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
トロンビン法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL 155~415 |
23 D006 4 血液 |
2~3日 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
- チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
「出血凝固検査」中分類共通の特記事項
- クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
[ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。
診療報酬
- 保険名称:出血・凝固検査/フィブリノゲン定量
- 実施料:23
- 診療報酬区分:D006 4
- 判断料区分:血液学的検査
チャート
容器
容器番号15:血液凝固検査用容器
- 採取量: 1.8mL
- 添加剤:
3.2%クエン酸Na
0.2mL - 保管方法:常温
- 有効期間:容器および外袋表示
- 主な検査項目: 凝固因子活性,
PT,APTT,FIB,
AT,血中FDP
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
佐守友博, 藤巻道男: 検査と技術 15, 857, 1987.
佐守友博, 藤巻道男: 検査と技術 15, 931, 1987.
検査項目解説
臨床的意義
血栓を形成するフィブリンの前駆体である。炎症で増加し、重度の肝機能障害、DICなどでは減少する。
フィブリノーゲン(FIB)は、分子量約340,000の糖タンパクで、生体内半減期は3~4日である。肝実質細胞で産生され、その約80 %は血漿中に、残りが組織に分布している。フィブリノーゲンは血液凝固第Ⅰ因子と呼ばれ、血液凝固の最終段階でトロンビンの作用によってフィブリンとなる。フィブリノーゲンはゲル化してフィブリンとなることで、血栓生成や血栓止血の主役を担う。
フィブリノーゲンの減少は先天的疾患としては、無および低フィブリノーゲン血症、異常フィブリノーゲン血症の一部が知られている。
後天的に減少する疾患としては、高度肝障害によるフィブリノーゲンの生成障害が挙げられる。また、消費の亢進による減少には、播種性血管内凝固(DIC)、血栓症、大量出血がある。血栓症治療に用いられる蛇毒製剤投与によってもフィブリノーゲンを減少させることがある。
一方、フィブリノーゲンは加齢に伴って増加する傾向がある。また、感染症、妊娠、妊娠中毒症などでフィブリノーゲンのゆるやかな上昇が認められる。
【高値を示す疾患】
ネフローゼ症候群,感染症,悪性腫瘍
【低値を示す疾患】
播種性血管内凝固,肝障害
関連疾患
B99-B99:感染症 → B99-B99:感染症
C80.9.7:悪性腫瘍 → C76-C80:その他の部位不明腫瘍
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
D65.8:播種性血管内凝固 → D65-D69:凝固障害
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.