検査項目解説

掲載内容は、2014年10月1日までの情報です。ご注意下さい。

入力コード 00001 
項目名 総ビリルビン(T-BIL)
bilirubin, total
実施料 
11
判断料区分 生T 
健康保険名称  総ビリルビン 
検査方法
酵素法
検査材料 
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
 1  血清   0.5
01
冷蔵
報告所要日数
1〜2日
基準値  
mg/dL

0.2〜1.2

臨床的意義  ヘモグロビンやポルフィリン体の分解産物。総ビリルビンとその分画は、肝疾患の診断、黄疸の鑑別に有用。
   ビリルビンは、ポルフィリン環の開環によって生じ、血清中の約70%以上が赤血球崩壊のヘモグロビンに由来する。残りは主にヘモグロビン以外のポルフィリン環を持つ物質(ポルフィリン体、チトクローム、ヘム蛋白)や無効造血などに由来し、シャントビリルビンと呼ぶ。

 赤血球崩壊によるビリルビンの生成の場は主として脾、骨髄などの網内系で、ビリベルジンを経て遊離型ビリルビンとして血中へ放出され、遊離型ビリルビンまたは間接ビリルビン(Indirect Bilirubin; I-Bil)とよばれる。疎水性のため血中ではアルブミンと結合して肝へ運ばれ、ここで主としてグルクロン酸抱合を受け水溶性の抱合型ビリルビンまたは、直接ビリルビン(Direct Bilirubin; D-Bil)となって胆汁に入り腸管に排出される。さらにビリルビンは腸内細菌により還元されウロビリノーゲンとなり、その一部は腸管から吸収され再び血中に入る(腸管循環と呼ばれる)。

 総ビリルビンとその分画は、肝疾患の診断、黄疸の鑑別などに重要な検査の一つである。また尿中および糞便中のウロビリン体の測定と合わせて実施することにより、体内ビリルビン代謝診断などに有用といわれている。

 また一般に総ビリルビン、直接ビリルビンとも女性の方が男性よりも低いといわれる。

 なおビリルビンは光に対して不安定であるので光にさらさないよう迅速に処理する。
*黄疸をきたす病態は直接ビリルビン、間接ビリルビンの項を参照。
高値を示す病態 
[1〜2mg/dl]
 潜在性黄疸

[2〜10mg/dl]
 軽度黄疸

[10〜20mg/dl]
 中等度黄疸

[20mg/dl以上]
 高度黄疸
低値を示す病態
小球性低色素性貧血、悪液質
関連項目 直接ビリルビン(D-BIL)、 間接ビリルビン(I-BIL)、 TTT(チモール混濁反応)、 ZTT(硫酸亜鉛試験)、 LD(LDH)(乳酸脱水素酵素)、 LDHアイソザイム、 血中アンモニア(NH3)、 総胆汁酸(TBA) 〈血清〉、 グリココール酸(CG)、 ハプトグロビン(Hp) (型判定)、 抗グロブリン試験 直接クームス試験、 抗グロブリン試験 間接クームス試験、 赤血球数(RBC)
算定備考

直接・間接ビリルビンをご依頼の場合、保険請求は「総ビリルビン」および「直接ビリルビン」と明記して下さい。

容  器 
提出容器

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