WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00067

アデノシンデアミナーゼ 〈胸水〉
(ADA)

3B130-0000-042-271

 

胸水
0.4

 

02

1週

冷蔵

酵素法

U/L

32

D007 11

生Ⅰ

2~3日

項目
コード
検査項目

00067

アデノシンデアミナーゼ 〈胸水〉
(ADA)

3B130-0000-042-271

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

胸水
0.4

 

02

1週

冷蔵

酵素法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

U/L

32

D007 11

生Ⅰ

2~3日

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/アデノシンデアミナーゼ(ADA)
  • 実施料:32
  • 診療報酬区分:D007 11
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

容器

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

検査項目解説

臨床的意義

核酸の代謝酵素を測定する検査である。血中濃度は免疫不全症で低値、血液系悪性腫瘍や肝炎で高値を示す。胸水では癌性胸膜炎や心不全と比べ結核性胸膜炎でより高値になる。

 アデノシンデアミナーゼ(ADA)は、アデノシンのアミノ基を加水分解し、イノシンとアンモニアの生成を触媒する酵素である。プリン・サルベージ経路に関与する酵素で、高等動物や微生物、がん細胞など生体内に広く分布しているが、特にリンパ球や単球で活性が高い。

 本酵素の欠損は、TおよびBリンパ球の機能不全を起こし、先天性複合型免疫不全の原因となる。

 ADAの遺伝子は、20番染色体(20q13.11)に存在する。ADA欠損症は、重症複合免疫不全症の原因となる。本症は常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)形式をとり、リンパ球の量的質的異常がみられる。乳幼児期に感染症により死亡することが多い疾患である。

 また、肝疾患では急性肝炎で高値を示し、慢性肝炎や肝硬変でも病態が重症化するに従い高値になる。

 胸水でのADA測定は、胸膜炎の鑑別に用いられる。林 隆次郎ら(1981年)によれば、結核性胸膜炎の場合では100 IU/L前後の高値を示すのに対し、癌性胸膜炎では20 IU/L前後、心不全による漏出性胸水症では6 IU/L程度に留まるという。

 ADAは血球中に多量に含まれているため、溶血により高値になることがある。よって胸水を採取する場合は、血液の混入に注意が必要である。

 なお、ADAにはADA1とADA2の2つのアイソザイムが知られているが、両者を判別定量する検査はあまり行われていない。

【高値を示す疾患】

[血中]
伝染性単核症白血病肝炎骨髄異形成症候群肝障害
[胸水]
結核性胸膜炎

【低値を示す疾患】

[血中]
複合免疫不全症ADA欠乏症

関連疾患

B27.9.3:伝染性単核症 B25-B34:その他のウイルス性疾患
C95.9.1:白血病 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
K75.9.2:肝炎 K70-K77:肝疾患
A16.5.1:結核性胸膜炎 A15-A19:結核
D46.9.1:骨髄異形成症候群 D37-D48:その他の腫瘍
K76.9.4:肝障害 K70-K77:肝疾患
D81:複合免疫不全症 D80-D89:免疫機構の疾患
D81.3.1:ADA欠乏症 D80-D89:免疫機構の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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