検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2018年4月2日時点の情報です。
ご注意下さい。

分野別:
入力コード 02742  統一コード 3B192 
項目名 膵ホスホリパーゼA2(膵PLA2)
pancreatic phospholipase A2
実施料
204
判断料区分 生Ⅰ 
健康保険名称  ホスフォリパーゼA2(PLA2) 
検査方法
RIA(ビーズ固相法)
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.3
01
凍結
報告所要日数
2~5日
基準値  
ng/dL

130~400

臨床的
意義 
膵腺房細胞で産生される分泌型酵素。膵炎の診断および重症度の判定、経過観察に有用。
   膵PLA2はリン脂質の2位のエステル結合を加水分解する分泌型酵素である。活性を持たないプロホスホリパーゼA2として膵腺房細胞で産生され、膵管を通じて十二指腸内に分泌されたのち、トリプシンにより活性化されて脂質の消化を行う酵素である。活性化された膵PLA2の血中への逸脱は、重症膵炎の発症や増悪を反映する。すなわち、膵PLA2の測定は膵炎の診断および重症度判定に用いられ、特に急性膵炎の初期には鋭敏な指標となる。

 膵PLA2は臓器特異性が高く、血中の酵素インヒビターと結合しない。このため急性膵炎発症後の臨床症状と一致する度合いがアミラーゼ、エラスターゼより優れているとされる。

 一方、膵癌に随伴する膵病変の推定にも利用される。すなわち異常高値群は、膵癌による膵管の圧迫、狭窄などにより膵炎を伴うため高値となる。これに対して異常低値群は、腫瘍により膵実質が荒廃して膵外分泌機能が高度に障害されたため、血中膵PLA2が低下すると考えられ、高度に進行した慢性膵炎や末期膵癌に見られる。
高値を示す病態 
急性膵炎(膵組織破壊の速度に並行)、随伴性膵炎又は腫瘍により膵管内圧が亢進する膵癌、高度の腎機能障害(排泄遅延による)
低値を示す病態 
膵外分泌機能が高度に障害される慢性膵炎、末期膵癌
関連項目 エラスターゼ1, リパーゼ 〈血清〉, リパーゼ 〈尿〉, 膵アミラーゼ 〈血清〉,
容  器 
提出容器

ページを閉じる