検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2018年4月2日時点の情報です。
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分野別:
入力コード 00041  統一コード 3F015 
項目名 TG(中性脂肪)
triglyceride
実施料
11
判断料区分 生Ⅰ 
健康保険名称  中性脂肪 
検査方法
酵素法(遊離グリセロール消去法)
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.5
01
冷蔵
報告所要日数
1~2日
基準値  
mg/dL

30~149

臨床的
意義 
動脈硬化の危険因子。食後は高値になるため、採血は空腹時に行う。
   中性脂肪は1~3分子の脂肪酸がグリセロールに結合した構造物で、それぞれmono-, di-, tri-glycerideと呼称される。血中では90%以上が、トリグリセライド(TG)という3分子の脂肪酸が1分子のグリセロールに結合した脂肪酸エステルの形で存在しているため、中性脂肪は一般にTGと同意語として用いられている。

 食餌中の主要な脂質成分で1日50~100gも摂取され、リンパ管から胸管を経て血中に入り、エネルギーとして利用される。血清中では超低比重リポ蛋白(VLDL)やカイロミクロンの主成分として存在し、これらの形態でTGは血中を輸送されている。

 TGは、エネルギー源としての糖質が不足してくると肝性トリグリセライドリパーゼ(HTGL)やリポ蛋白リパーゼ(LPL)により遊離脂肪酸とグリセロールに加水分解され、血中に放出されエネルギーとして利用される。

 高TG血症は成因により、合成亢進型、処理障害型、混合型の三つに分けられ、一般に血中濃度が400~800mg/dL以上になると“乳び”といわれる血清が白く混濁する状態を呈する。

 TGはコレステロール(特にLDL)に次いで動脈硬化の危険因子とされ、またTGが1,000mg/dL以上の高値例は急性膵炎を起こしやすいといわれている。さらに糖、脂質代謝異常のみならず、内分泌、腎疾患でも2次的に高値を呈する。

 食餌の影響を大きく受け、食後は少なくとも数10mg/dLは上昇する。このため通常早朝空腹時に採血するが、あまり長時間空腹状態が続くと内因性のTGが上昇してくるので注意を要する。
※ 基準値上限は日本動脈硬化学会が提唱する高脂血症の医療開始基準に則った値です。
  また、下限は健常者の測定値分布より統計的に算出される正常範囲に則った値です。
高値を示す病態 
家族性高リポ蛋白血症(Ⅰ型、Ⅱb型、Ⅲ型、Ⅳ型、Ⅴ型)、Tangier病、LCAT欠損症、糖尿病、甲状腺機能低下症、下垂体機能低下症、クッシング症候群、急性・慢性膵炎、ネフローゼ症候群、アルコール依存症など
低値を示す病態 
無β-リポ蛋白血症、続発性脂質代謝異常(甲状腺機能亢進症、副腎皮質低下症、肝硬変、末期癌など)
関連項目 総コレステロール(T-Cho), HDL-コレステロール(HDL-Cho), LDL-コレステロール(LDL-Cho), 遊離コレステロール(F-Cho), リン脂質(PL), 蛋白分画(PR-F), β-リポ蛋白(β-LP), リポ蛋白(a)[Lp(a)], レムナント様リポ蛋白-コレステロール(RLP-コレステロール), アポ蛋白(アポリポ蛋白) A-I, アポ蛋白(アポリポ蛋白) A-II, アポ蛋白(アポリポ蛋白) B, アポ蛋白(アポリポ蛋白) C-II, アポ蛋白(アポリポ蛋白) C-III, アポ蛋白(アポリポ蛋白) E,
備  考

女性では、加齢と共に増加傾向が認められます。

10時間以上絶食後、採血して下さい。

基準値上限は、日本動脈硬化学会が提唱する脂質異常症の診断基準に則った値です。また、下限は健常者の測定値分布より統計的に算出される基準範囲に則った値です。

容  器 
提出容器

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