WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

26560

ビタミンB1
(サイアミン)

3G025-0000-019-205

 

EDTA加血液
1

 

84
遮光

20日

LC-MS/MS

μg/dL

2.6~5.8

239

D007 53

生Ⅰ

3~4日

項目
コード
検査項目

26560

ビタミンB1
(サイアミン)

3G025-0000-019-205

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

EDTA加血液
1

 

84
遮光

20日

LC-MS/MS
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μg/dL

2.6~5.8

239

D007 53

生Ⅰ

3~4日

備考

保存

  • ガラス管の場合は、プラスチック容器に移してから凍結してください。

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/ビタミンB1
  • 実施料:239
  • 診療報酬区分:D007 53
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

容器

容器番号84:ビタミンB1,B2用容器

  • 採取量: 4mL
  • 添加剤: EDTA-2Na
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: ビタミンB1
    ビタミンB2

参考文献

宮川秀則, 他: 生物試料分析 36, (4), 327, 2013.

検査項目解説

臨床的意義

欠乏すると脚気を引き起こす水溶性ビタミンである。

 ビタミンB1(VB1)は、水溶性ビタミンの一種であり、サイアミン(チアミン)とも呼ばれる。

 VB1は、穀物の胚芽、酵母の他レバーなどに多く含まれており、成人1日所要量は、1.0~1.5 mgといわれている。

 VB1は、体内では1~3分子のリン酸と結合して活性型となり、エネルギー産生に関与する代謝反応の補酵素として働く。リン酸化により、活性型のエステル型B1となるが、他に遊離のVB1も存在し、一般にはこれらの総量が測定される。

 VB1測定の診断的価値は低値側にある。VB1が欠乏すると、神経炎や脳組織への障害が生じ、脚気(beriberi)と呼ばれる独特の病状を示すことで知られている。VB1欠乏状態にある場合では、第一に偏食など食事性の問題が考えられる。かつて日露戦争の時代に、白米を主食としていた日本軍の兵士に脚気が流行し、雑穀を混ぜることで軽快したエピソードが知られている。脚気の主な症状は、知覚鈍麻、腱反射消失、心悸亢進、浮腫などである。

 また、高カロリー輸液時には欠乏状態を起こすことがあるため、定期的にVB1を投与する。

 なお、VB1には季節変動があり、夏に最も低値になる他、発熱や過労、妊娠などVB1需要の増大時には不足することがある。

【低値を示す疾患】

脚気ビタミンB1欠乏症

関連疾患

E51.1.2:脚気 E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
E51.9.1:ビタミンB1欠乏症 E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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