検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2018年10月1日時点の情報です。

入力コード 03990  統一コード 3G060 
項目名 ビタミンC(アスコルビン酸)
vitamin C (ascorbic acid)
実施料
314
判断料区分 生Ⅰ 
健康保険名称  ビタミンC 
検査方法
HPLC
検査材料
除蛋白上清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 除蛋白上清 0.5
58
凍結(-70℃以下)+遮光
報告所要日数
5~7日
基準値  
μg/mL

5.5~16.8

臨床的
意義 
強い還元作用をもつ水溶性ビタミン。欠乏で壊血病となる。
   ビタミンC(VC)はアスコルビン酸とも呼ばれ、強い還元作用をもつ水溶性ビタミンである。

 VCはL-グロノラクトンオキシダーゼの作用でブドウ糖から合成されるが、ヒトやサルはこの酵素を持たないため体内で合成することができず、もっぱら食事からの摂取に依存している。VCは野菜や柑橘類に多く含まれ、食事で摂取されると小腸から吸収され、体内に広く分布する。生体内でのVC総貯蔵量は約1,500mg程度といわれ、その3%にあたる約45mgが日々代謝される。成人では一日に約50mgのVCが必要とされるが、喫煙者では体内貯蔵量が少なくなる傾向があるため、一般に非喫煙者に比べ1.5~2倍の摂取が必要といわれる。

 VCの主な作用に鉄の吸収・貯蔵がある。またコラーゲン蛋白の架橋合成にはビタミンCと鉄が必須であるため、欠乏すると結合織がもろくなり、歯茎や鼻腔から出血を起こす「壊血病」といわれる病像を呈する。壊血病は現在ではまれとなったが、偏った食生活によるVCの欠乏で発症する。すなわち、小児では歯や骨の発育が悪く、骨折を起こしやすくなり、成人では出血傾向、皮膚乾燥、毛のう角化や紫斑が徐々に発生し、血管が脆くなるためルンペル・レーデ現象が陽性となる。また人工栄養下の新生児にみられるVC欠乏症を「Möller-Barlow(メラーバロー)病」という。

 さらに、VCはチロシンからカテコールアミンを合成する際にも必須で、アルコールや薬物などの解毒にも関与している。またVCには免疫作用を増強する働きが知られ、欠乏すると感染症に罹患しやすくなるともいわれる。

 なお、VCは食物として摂取する以外に薬剤や健康食品(サプリメント)、防腐剤としても広く用いられており、患者自身が自覚しないうちに投与されている可能性を考える必要がある。尿中にVCが増加すると、尿糖や潜血反応に偽陰性をもたらすことがある。異常高値をみた場合には、採血ルートへの輸液成分混入の可能性を考慮する。
高値を示す病態
ビタミンC剤投与 など
低値を示す病態
ビタミンC欠乏症(壊血病、Möller-Barlow病など)
備  考

検体処理方法にご注意下さい。

正確に血清0.5mLを専用容器に加え、混和後、遠心分離し、その上清を遮光容器に移し、直ちに凍結して下さい。

チャート 

ビタミンCの代謝経路

容  器 
提出容器

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