検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2018年4月2日時点の情報です。
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入力コード 05534  統一コード 3M810 
項目名 タクロリムス
Tacrolimus
実施料
[470]
判断料区分  
健康保険名称  イ 特定薬剤治療管理料1 免疫抑制剤(臓器移植後)/イ 特定薬剤治療管理料1 免疫抑制剤(その他) 
検査方法
ECLIA
検査材料
EDTA加血液
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 EDTA加血液 1
07
冷蔵
報告所要日数
2~3日
有効治療濃度  
ng/mL

5~20

※臓器移植後患者における12時間トラフ値の管理目標を示します。

臨床的
意義 
FK506とも呼ばれる免疫抑制剤。シクロスポリンより選択的にT細胞の活性化を抑える。主に肝・腎・骨髄の移植時で拒絶反応の抑制に有効。
  1.作用
 タクロリムスはFK506とも呼ばれ1985年に筑波山麓の土壌中から発見された放線菌の一種であるStreptomyces tsukubaensisから精製・単離されたものである。

 本剤は基本的にはシクロスポリンと同じ免疫抑制作用をもつ薬剤と考えられるが、よりT細胞機能を選択的に抑制するといわれる。一方、NK細胞活性やADCC活性、マクロファージ貪食能への抑制作用はもたない。また、急性拒絶反応がT細胞の活性化により起こることと、本剤がT細胞活性化を強力に抑制することから、移植時の免疫抑制導入療法の柱となっている。

 副作用として、腎機能障害、膵機能障害が発現する場合があるので、クレアチニン、クレアチニン・クリアランス、BUNなどの腎機能検査や血中アミラーゼ、空腹時血糖、尿等などの膵関連検査を適宣追加する必要がある。

 なお本剤には、併用禁忌・併用注意の薬剤が比較的多いので注意を要する。

 また本剤には、剤型として軟膏もあり、成人アトピー性皮膚炎の治療にも用いられている。

2.禁忌
 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、シクロスポリン又はボセンタン投与中の患者、カリウム保持性利尿剤投与中の患者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与を行わない。

3.採血時期
 次回投与直前
【主な商品名】プログラフ、プロトピック、グラセプター、タリムス
【剤型】注射液、カプセル、軟膏、点眼液
主に用いられる疾患 
肝・腎移植時における拒絶反応の抑制
骨髄移植時における拒絶反応及び移植片対宿主病(GVHD)の抑制
アトピー性皮膚炎(外用薬)
副作用 
ショック、腎機能障害、急性腎不全、ネフローゼ症候群、膵機能障害、高カリウム血症、高尿酸血症、高血糖、心不全、不整脈、狭心症、心筋障害、中枢神経系障害、脳血管障害、血栓性微小血管障害、汎血球減少症、血小板減少性紫斑病、皮膚粘膜眼症候群、リンパ腫 など
関連項目 シクロスポリン,
備  考

専用採血管に規定量を採血し、必要検体量をご提出下さい。

ご注意

採血時期につきましては、【主な薬物検査の採血時期】をご参照下さい。

チャート 

主な薬物検査の採血時期

容  器 
提出容器

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