検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2019年4月1日時点の情報です。

入力コード 04607  統一コード  
項目名 エスタゾラム
Estazolam
実施料
未収載
判断料区分  
検査方法
LC-MS/MS
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 1
03 → 02
凍結
報告所要日数
4~6日
有効治療濃度  
ng/mL
臨床的
意義 
不眠症の治療や、麻酔前投薬に用いられるベンゾジアゼピン系向精神薬。リトナビルとの併用で血中濃度が上昇
  1. 作用
 エスタゾラム(C16H11ClN4)はベンゾジアゼピン系の向精神薬である。不眠症の治療や、麻酔前投薬に広く用いられ、他のベンゾジアゼピン系の向精神薬であるジアゼパム、ニトラゼパムとほぼ同様の薬理学的スペクトルを持つ。睡眠誘起作用は速やか、かつ安定で、途中覚醒の場合もその持続時間は短いとされる。

薬理作用:大脳辺縁部系および視床下部における情動機構と、視床下部-脳幹覚醒維持機構を抑制することで、静穏、睡眠誘起、睡眠増強、抗けいれん、筋弛緩作用を発現する。

半減期:健常成人への単回4mg経口投与では、約5時間後に血中濃度がピークの107ng/mLに達し、半減期は24時間であったという。

相互作用:HIVのプロテアーゼ阻害剤リトナビルとの併用で、エスタゾラムの血中濃度が上昇する。これは薬物代謝酵素であるCYP3A4に対する競合的阻害作用によるものと考えられている。

副作用:他の睡眠薬と同様、連用で依存性を生ずることがある。また投与量の急激な減少や中止により、せん妄や痙攣などの禁断症状が現れることがある。呼吸機能が低下した患者では、呼吸抑制が現れることがあり、炭酸ガスナルコーシスを起こすことがある。

 血中濃度と薬理作用の発現は必ずしも並行せず、個人差や連用状況により異なるため、基準値は設定されていない。患者のコンプライアンス(きちんと内服しているか)の判定や、薬物中毒時の原因薬推定などを目的に、血中濃度が測定される場合が多い。

2. 禁忌
 重症筋無力症の患者や、リトナビルを投与中の患者への投与は禁忌とされる。
【主な商品名】エスタゾラム、ユーロジン
主に用いられる疾患
不眠症、麻酔前投薬
関連項目 クロチアゼパム, フルニトラゼパム, ミダゾラム, アルプラゾラム, ブロチゾラム, ベンゾジアゼピンスクリーニング,
ご注意

採血時期につきましては、【主な薬物検査の採血時期】をご参照下さい。

血中薬物検査のご依頼に当たっては、分離剤入り採血管は使用しないで下さい。測定値が分離剤の影響を受ける場合があります。

チャート 

主な薬物検査の採血時期

容  器  
採取容器
提出容器

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