検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2018年10月1日時点の情報です。

入力コード 00869  統一コード 3G070 
項目名 1α,25-(OH)2ビタミンD
vitamin D, 1,25-dihydroxy
実施料
388
判断料区分 生Ⅰ 
健康保険名称  1, 25-ジヒドロキシビタミンD3 
検査方法
RIA(二抗体法)
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 1
01
凍結
報告所要日数
3~6日
基準値  
pg/mL

20~60

臨床的
意義 
最も生物活性が強いビタミンD。血中カルシウム濃度を上げる働きをもつ。
   ビタミンDは、体内に入るとまず最初に肝臓で側鎖の25位が水酸化され25-hydroxy-vitamin D(25-OH-D)に変換される。続いて腎で1位または24位が水酸化されて
1α, 25-dihydroxy-vitamin D[1α, 25(OH)2D]や24,25-dihydroxy-vitamin D[24,25(OH)2D]に代謝される。

 このうち1α, 25-(OH)2ビタミンDは活性型ビタミンDともよばれ、主要な標的臓器である小腸に到達し、核内に存在するレセプターと結合して作用を発現する。すなわち小腸でのカルシウム(Ca)の吸収を高め骨からの溶出をPTHと共に促進することで血中Caの濃度を上昇させる働きを持つ。

 また活性型ビタミンDはPTHやCa、リン酸などの濃度により1位の水酸化が制御されることでその産生が厳密にコントロールされている。

 通常ビタミンDは結合蛋白質と結合して血中を循環し、最終的には胆汁中に排泄される。

 1α, 25(OH)2ビタミンDはビタミンDと異なり脂肪組織への沈着が少ないため血中濃度の変動が少なく、クル病などさまざまな疾患と関連するため意義が大きい。また一般に骨が急速に成長する必要性により成長期や妊産婦で高値がみられることがある。
高値を示す病態 
原発性副甲状腺機能亢進症、妊娠、Ⅱ型ビタミンD依存症、サルコイドーシス など
低値を示す病態 
クル病、骨軟化症、腎不全、副甲状腺機能低下症、Ⅰ型ビタミンD依存症、骨粗鬆症、未熟児クル病 など
関連項目 25-OHビタミンD分画, カルシウム(Ca), カルシトニン(CT), 副甲状腺ホルモンintact(PTH-intact), オステオカルシン(BGP), 副甲状腺ホルモンwhole(whole PTH),
算定備考

慢性腎不全、特発性副甲状腺機能低下症、偽性副甲状腺機能低下症、ビタミンD依存症Ⅰ型もしくは低リン血症性ビタミンD抵抗性くる病の診断時、またはそれらの疾患に対する活性型ビタミンD3剤による治療中に測定した場合にのみ算定できます。

ビタミンD3剤による治療開始後1月以内は2回、その後は3月に1回を限度として算定できます。

チャート 

ビタミンDの代謝経路

容  器 
提出容器

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