検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2018年10月1日時点の情報です。

入力コード 26734  統一コード 4Z282 
項目名 低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC)
undercarboxylated osteocalcin
実施料
162
判断料区分 生Ⅱ 
健康保険名称  低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC) 
検査方法
ECLIA
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.3
01
凍結
報告所要日数
3~5日
基準値  
ng/mL

4.50 未満

臨床的
意義 
ビタミンKが不足した場合に血中に放出される正常な機能を持たないオステオカルシン。骨密度とは異なる骨折リスク因子。
  オステオカルシン(OC)は別名BGP(bone Gla protein; Glaはγ-カルボキシル化されたグルタミン酸の意)ともいわれ分子量約6000の49個のアミノ酸から成る蛋白質であり、コラーゲンに次いで骨基質に多く含まれている。骨芽細胞により作られるOCは骨の非コラーゲン部位の10~20%を占め、一部Gla化したものが骨基質中に蓄積されて骨形成に重要な役割を果たす。

 OCには3ヶ所のカルボキシル(Gla)化部位があり、γカルボキシラーゼの働きにより17位、21位、24位のグルタミン酸残基がGla化されGlu-OCがGla-OCとなり骨基質に取り込まれる。Gla-OCはカルシウムを骨に蓄積することを可能にする。しかし、Gla化されなかったオステオカルシンは骨基質に取り込まれず血中に放出される。

 ビタミンKは、このγカルボキシラーゼの補酵素であり、ビタミンKが不足するとγカルボキシラーゼが働くことができず、低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC)と呼ばれる正常な機能を有しないOCが産生される。

 血中でのucOCの上昇は、ビタミンKの不足およびGla-OC低下を示す。骨中のビタミンK不足、血清中ucOC高値は大腿骨頸部骨折のリスク因子となるが、活性型であるビタミンK2製剤のメナテトレノン投与により改善が期待される。なお、活性型ビタミンK2の食品における含有量は、納豆以外には極めて少ない。

 血中のビタミンK濃度を測定は可能ではあるが保険適用もなく、またかなり検査コストも高い。UcOCの測定は骨におけるビタミンKの充足状態(特に骨粗鬆症患者)を簡便に把握するために有用と考えられる。
高値を示す病態
ビタミンK欠乏症
低値を示す病態
低値側での臨床的意義は少ない
備  考

溶血検体では測定値が低下傾向となる場合があります。

算定備考

骨粗鬆症におけるビタミンK2剤の治療選択目的で行った場合または治療経過観察を行った場合に算定できます。ただし、治療開始前においては1回、その後は6月以内に1回に限り算定できます。

容  器 
提出容器

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