検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2019年4月1日時点の情報です。

入力コード 27341  統一コード 4E021 
項目名 遊離カテコールアミン3分画
catecholamine 3 fractionation, free, urine
実施料
175
判断料区分 生Ⅱ 
健康保険名称  カテコールアミン分画 
検査方法
HPLC
検査材料
酸性蓄尿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 酸性蓄尿 1
25
冷蔵
報告所要日数
3~4日
基準値  
μg/day

※チャート欄参照

臨床的
意義 
昇圧作用を持つホルモン。褐色細胞腫で高値。ストレスの影響や日内変動が大きいため尿中濃度測定も有用。
   カテコールアミン(CA)はアドレナリン(A)、ノルアドレナリン(NA)、ドーパミン(DA)の総称で、交感神経・副腎髄質系より分泌される。Aは副腎に存在するphenylmethanolamine-N-methyl transferase(PNMT)によりNAから合成されホルモンとして分泌される。NAは交感神経における神経伝達物質として重要でありDAより合成される。つまりDAはNAやAの前駆物質であるとともに中枢神経系において重要な神経伝達物質である(チャート欄参照)。これらは脳、交感神経節、腸管クロム親和性細胞などに広く分布し、それ自体特異な作用を示している。

 CAの主な測定目的は褐色細胞腫の診断である。褐色細胞腫の診断以外では、交感神経系の腫瘍である神経芽細胞腫の診断にも用いられる。

 褐色細胞腫はクロム親和性細胞に由来し、CAを分泌するホルモン産生腫瘍である。30~50歳代患者の副腎髄質に好発し、発作性または持続性の高血圧症をきたす。異常分泌されたCAにより頭痛、動悸、全身倦怠感、意識障害、不眠などの臨床症状を呈する。発作性分泌型の場合は発作時の血中濃度の測定が適しているが、持続性分泌型を示すものでは尿中CAの測定値の信頼性が高く、また数日間にわたって尿中CAのみが高値になる場合がある。

 腫瘍が副腎性の場合はA、NAを分泌し副腎外性の場合はNAを分泌し、通常A、NAの血中濃度は正常値の10倍以上にもなり、尿中では30倍以上にも達することがある。異常がみられた場合は、CAの代謝産物であるVMA、HVA、メタネフリンなどを測定し、その過剰を確認する。特に小児にみられる交感神経芽細胞腫ではVMA、HVAの測定が有用である。

 CAは血中では遊離型が測定されるが、尿中では遊離型と抱合型の総CAが測定されている。当社では、尿を加水分解せずに遊離型のみを測定する「遊離カテコールアミン3分画」も受託している。

 血中濃度測定は体位、ストレス、運動などにより安静時の2倍以上にも上昇することがあるので、正確を期すためには20~30分程度安静臥床の後採血するのがよい。測定の際には、薬物(レセルピンなど)の影響があるので注意する。
高値を示す病態 
褐色細胞腫、交感神経芽細胞腫、うっ血性心不全、腎不全、本態性高血圧
低値を示す病態
家族性自律神経失調症、起立性低血圧
関連項目 バニリルマンデル酸(VMA) 〈尿〉, メタネフリン2分画, ホモバニリン酸(HVA) 〈尿〉, ドーパミン・総,
備  考

「6mol/L塩酸(6N)約20mL(蓄尿1リットル当り)」または「酸性ユリメジャー・T(関東化学株式会社製)」を加え冷所に蓄尿し、よく混和後、尿量測定の上、所定量をご提出下さい。左記はいずれも市販品です。貴院にて予めご購入下さい。

算定備考

「カテコールアミン分画」として一連の算定となります。

チャート 

「カテコールアミン3分画・遊離カテコールアミン3分画」基準値

カテコールアミンの代謝経路

容  器 
提出容器

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