検査項目解説検査項目解説

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入力コード 01046  統一コード 4D020 
項目名 17-ケトジェニックステロイド・総(17-KGS)
17-ketogenic steroids, total
実施料
200
判断料区分 生Ⅱ 
健康保険名称  17-ケトジェニックステロイド(17-KGS) 
検査方法
比色法(Few-神戸川法)
検査材料
蓄尿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 蓄尿 10
26
冷蔵
報告所要日数
5~8日
基準値  
mg/day

M 6.00~18.4

F 3.55~11.2

臨床的
意義 
副腎皮質機能判定の指標として用いられる検査。コルチゾールの分泌状態を反映し、日内変動が大きいため蓄尿して定量する。
   17-ケトジェニックステロイド(17-KGS)は、特定の化学的手法にて測定される副腎皮質ステロイド群の総称であり、構造上ステロイド骨格のC-17位に水酸基、C-21位に酸素を有するものをいう。

 これに該当するのは、副腎における17α-OH-プレグネノロン→17α-OH-プロジェステロン→11-デオキシコルチゾール(S)→コルチゾール(F)の生合成過程の各物質、およびその代謝産物である。したがって、測定対象成分として17-ヒドロキシコルチコステロイド(17-OHCS)に属するものをすべて含み、他方、17-ケトステロイド(17-KS)のそれはいずれも含まれない。なお、実際に尿中で17-KGSとして測定されるのは、主にコルチゾール、コルトール、コルトロン、テトラヒドロコルチゾール(THF)、テトラヒドロコルチゾン(THE)、17α-OH-プレグネノロン、プレグナントリオールなどである。

 17-KGSは、さらにアルミナカラム処理などにより「11-deoxy 17-KGS」と「11-oxy 17-KGS」に分離することができる。健常者では、量的に前者(11-deoxy 17-KGS)の割合が少なく、小児から成人までの年齢に関わりなく“11-deoxy 17-KGS/11-oxy 17-KGS比”は0.2前後をとる。一方、11-deoxy 17-KGSの増量は副腎過形成などの代謝異常の存在を意味しており、先天性酵素欠損に起因する副腎性器症候群症例の“11-deoxy 17-KGS/11-oxy 17-KGS比”は1.0を上回る。

 コルチゾールの分泌状態とよく相関し、夜間に低く早朝に高値を示す日内変動がある。小児期より成人になるに従って増加し、老年期には漸減傾向がある。

 副腎性器症候群ではプレグナントリオールが増量するので17-KGSの測定が有用である。
高値を示す病態 
副腎性器症候群、Cushing症候群、異所性ACTH産生腫瘍、甲状腺機能亢進症 など
低値を示す病態 
ACTH単独欠損症、Simmonds病、Addison病、汎下垂体機能不全、肝疾患
関連項目 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH), コルチゾール, 17-ケトジェニックステロイド分画(17-KGS分画), 17-ケトステロイド分画(17-KS分画) 3分画, 17-ケトステロイド分画(17-KS分画) 7分画,
備  考

蓄尿時は冷暗所に保管して下さい(保存剤による影響はありません)。

チャート 

副腎皮質ホルモンの生合成の主要経路とそれに関与する酵素

容  器 
提出容器

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