検査項目解説検査項目解説

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入力コード 01047  統一コード 4D025 
項目名 17-ケトジェニックステロイド分画(17-KGS分画)
17-ketogenic steroids fractionation
実施料
220
判断料区分 生Ⅱ 
健康保険名称  17-ケトジェニックステロイド分画(17-KGS分画) 
検査方法
比色法(Few-神戸川法)
検査材料
蓄尿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 蓄尿 15
26
冷蔵
報告所要日数
5~8日
基準値  
mg/day

※チャート欄参照

臨床的
意義 
11-デオキシKGSと11-オキシKGSの2分画が副腎皮質の総体的機能を反映。副腎性器症候群では両者の比が上昇。
   17-ケトジェニックステロイド(17-KGS)は特定の化学的手法により測定される副腎皮質ステロイド群の総称であり、構造上ステロイド骨格のC-17位に水酸基、C-21位に酸素を有するものをいう。

 17KGSにはコルチゾール、コルトール、コルトロン、テトラヒドロコルチゾール(THF)、テトラヒドロコルチゾン(THE)、17α-ハイドロキシプロジェステロン、プレグナントリオールなどが含まれるが、17KGS分画ではアルミナカラム処理により11-デオキシ-KGSと11-oxy-KGSの2つに分画される。11-deoxy-KGS値はコルチゾール前駆体を、11-oxy-KGS値はコルチゾールの代謝物を反映しているといわれている。

 「17-KGS・総」に異常がみられた場合は間脳-下垂体-副腎皮質系機能を精査するためにラピッドACTHテスト、デキサメサゾン抑制テスト、メトピロンテストなどが行われる。代謝異常が考えられる場合はあわせて17-KGS分画を測定する。

 一般に年齢に関わりなく健常人の“11-deoxy-KGS/11-oxy-KGS比”は0.2前後とされ、副腎過形成症候群(CAH)などの代謝異常により11-deoxy-KGSの分泌量は増加する。特に先天性酵素欠損による副腎性器症候群では“11-deoxy-KGS/11-oxy-KGS比”は1.0以上にもなる。これはプレグナントリオールが増加することに基づく。

 正常例では17-KGS自体がコルチゾールおよびその代謝物により構成されているため、コルチゾールの分泌状態と良く相関し、夜間に低く早朝に高値になるという日内リズムをもつ。

 本検査を行う場合は蓄尿検体を用いる。採尿状態が大きな影響を及ぼすので正しい採尿を行うことはもちろん、尿量に変化がある場合は同時にクレアチニンを測定するのが望ましい。また一部の薬剤により影響を受けることがあるので注意する。
高値を示す病態 
副腎性器症候群、Cushing症候群、異所性ACTH産生腫瘍、甲状腺機能亢進症 など
低値を示す病態 
ACTH単独欠損症、Simmonds病、Addison病、汎下垂体機能不全、肝疾患
関連項目 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH), コルチゾール, 17-ケトジェニックステロイド・総(17-KGS),
備  考

蓄尿時は冷暗所に保管して下さい(保存剤による影響はありません)。

チャート 

「17-KGS分画」基準値

副腎皮質ホルモンの生合成の主要経路とそれに関与する酵素

容  器 
提出容器

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