検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2018年10月1日時点の情報です。

入力コード 01030  統一コード 4D018 
項目名 17-ケトステロイド分画(17-KS分画) 7分画
17-ketosteroids 7 fractionation
実施料
213
判断料区分 生Ⅱ 
健康保険名称  17-ケトステロイド分画(17-KS分画) 
検査方法
GC-MS
検査材料
蓄尿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 蓄尿 5
25
冷蔵
報告所要日数
5~7日
基準値  
mg/day

※チャート欄参照

臨床的
意義 
ステロイドを3,7および10分画に分け、副腎皮質機能異常を各分画の値により明確に評価が可能。
   17-ケトステロイド(17-KS)は男性ホルモンの大部分を占めるC-19化合物のなかで、ステロイド骨格のC-17位にケトン基を有するものの総称である。11-oxy-17-KSと11-deoxy-17-KSに大別されるが、尿中に現れるものとしては副腎皮質で産生されるデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)とアンドロステンジオン、およびその代謝物であるコルチゾールなどC-17位に水酸基をもった側鎖酸化物がある。

 11-oxy-KSは副腎由来のコルチゾールが代謝を受けたもので、11-ケトアンドロステロン(11-keto-An)、11-ケトエチオコラノロン(11-keto-Et)、11-ハイドロキシアンドロステロン(11-OH-An)、11-ハイドロキシエチオコラノロン(11-OH-Et)が含まれる。一方、11-deoxy-KSには、主に副腎皮質で産生されるDHEAとアンドロステンジオンやテストステロンの代謝物であるアンドロステロン(An)、エチオコラノロン(Et)などが含まれる。17-KSのなかでDHEA、An、Etが総量の50~60%以上を占め、残りが他の4成分による。

 尿中に排泄される17-KSは健常成人男性の場合、約2/3が副腎由来、残りの約1/3が性腺由来である。小児や女性の場合はほとんどが副腎由来である。

 副腎機能に異常が考えられる場合は、異常の原因が副腎にあるのか性腺にあるのかを調べるために、まずACTHやコルチゾール検査を行い、あわせてDHEA-S、テストステロンなどが検査される。さらに本検査を行ない、各々の分画成分の排泄量を把握することは副腎や性腺の異常の診断に有用である。

 本検査を行う場合は蓄尿検体を用いる。採尿状態が大きな影響を及ぼすので正しい採尿を行うことはもちろん、尿量に変化がある場合は同時にクレアチニンを測定するのが望ましい。また一部の薬剤により影響を受けることがあるので注意する。
高値を示す病態 
副腎癌、Cushing病、異所性ACTH産生腫瘍、先天性副腎皮質過形成、甲状腺機能亢進症、Leydig細胞腫瘍、多嚢胞性卵巣症候群(PCO) など
低値を示す病態 
ACTH単独欠損症、Addison病、下垂体前葉機能低下症、甲状腺機能低下症、性腺機能低下症、肝硬変、ステロイドホルモン治療中
関連項目 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH), コルチゾール, 17-ケトステロイド分画(17-KS分画) 3分画, デハイドロエピアンドロステロンサルフェート(DHEA-S),
備  考

分画数をご指定下さい。

蓄尿時は冷暗所に保管して下さい(保存剤による影響はありません)。

チャート 

「17-KS分画」基準値

副腎皮質ホルモンの生合成の主要経路とそれに関与する酵素

容  器 
提出容器

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