WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

06965

遊離型PSA

5D307-0000-023-051

血液
2

遠心

 

血清
0.4

01

 

02

 

 

2週

CLIA

ng/mL

2~3日

項目
コード
検査項目

06965

遊離型PSA

5D307-0000-023-051

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.4

01

 

02

 

 

2週

CLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

2~3日

備考

「腫瘍関連検査」分野共通の特記事項

  • [ご参考]「腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈」(チャート参照)、「検体検査実施料と悪性腫瘍特異物質治療管理料」(チャート参照)、「腫瘍部位とマーカーの有用性」(チャート参照)を掲載しています。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

田中方士, 他: 泌尿紀要 48, 855, 1997.

検査項目解説

臨床的意義

前立腺特異抗原(PSA)と同時に測定し、その比をとることで感度を向上できる指標である。

 前立腺癌の代表的な血清学的マーカーとして知られる前立腺特異抗原(PSA)は、機能的にkinin-kallikrein familyに属するプロテアーゼであることが明らかになっている。血中でPSAは、多くがプロテアーゼインヒビターであるα1-アンチキモトリプシン(ACT)、また、一部はα2-マクログロブリンと結合して複合体を形成し(複合型PSA)、さらに残り(5~40 %程度)が非結合の遊離型PSAの形で存在している。

 このうちα2-マクログロブリンとの複合体は、PSAのエピトープを完全に被覆した構造により免疫学的に検出困難であることから、従来測定されてきたPSA値は、ACTとの複合体(PSA-ACT)と遊離型PSAの総和を意味すると考えられている。また、従来から存在する前立腺癌マーカーのγ-セミノプロテイン(γ-Sm)は、遊離型PSAとほぼ同じ物質に相当すると考えられている。

 前立腺癌患者で総PSAに対する遊離型の存在比が、前立腺肥大症患者に比して低い傾向にあることが報告されており、PSA軽度高値(4.001~10 ng/mL)患者群におけるPSA-ACTの選択的測定や遊離PSA/総PSA(F/T比)の算出により臨床感度が上がるとされる。

【高値を示す疾患】

前立腺癌前立腺肥大症

関連疾患

C61.5:前立腺癌 C60-C63:男性生殖器腫瘍
N40.2:前立腺肥大症 N40-N51:男性生殖器の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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