検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2019年4月1日時点の情報です。

入力コード 06965  統一コード 5D307 
項目名 遊離型PSA
prostate-pecific antigen, free
実施料
未収載
判断料区分  
検査方法
CLIA
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.4
01
凍結
報告所要日数
2~3日
基準値  
ng/mL
臨床的
意義 
前立腺特異抗原(PSA)と同時に測定し、その比をとることで前立腺肥大症と前立腺癌の正診率を向上できる新しい指標。
   前立腺癌の代表的な血清マーカーとして知られる前立腺特異抗原(PSA)は、機能的にkinin-kallikrein familyに属するプロテアーゼであることが明らかになっている。血中でPSAは、多くがプロテアーゼインヒビターであるα1-アンチキモトリプシン(ACT)、また一部はα2-マクログロブリンと結合して複合体を形成し(複合型PSA)、さらに残り(5~40%程度)が非結合の遊離型PSAの形で存在している。

 このうちα2-マクログロブリンとの複合体は、PSAのエピトープを完全に被覆した構造により免疫学的に検出困難であることから、従来測定されてきたPSA値はACTとの複合体(PSA-ACT)と遊離型PSAの総和を意味すると考えられている。また従来から存在する前立腺癌マーカーのγ-セミノプロテイン(γ-Sm)は、遊離型PSAとほぼ同じ物質に相当すると考えられている。

 近年、前立腺癌患者で総PSAに対する遊離型の存在比が前立腺肥大症患者に比して低い傾向にあることが報告されており、PSA軽度高値(4.001~10ng/mL)患者群におけるPSA-ACTの選択的測定や遊離PSA/総PSA(F/T比)の算出が前立腺癌と肥大症の鑑別指標として注目されている。
高値を示す病態 
前立腺癌、前立腺肥大症、その他の泌尿器系悪性腫瘍
(単独で測定するよりもPSAとの併用の方が有意義)
関連項目 前立腺酸性フォスファターゼ(PAP), PSA F/T比, PSA-ACT, γ-セミノプロテイン(γ-Sm),
チャート 

腫瘍部位とマーカーの有用性

腫瘍マーカー値の生理的変動因子

容  器 
提出容器

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