WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
13181 |
遊離HCG-β |
遠心
|
01 |
14日 冷蔵 |
CLIA | ng/mL 1.00 未満 |
包括129 D008 17 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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13181 |
遊離HCG-β |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
14日 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 1.00 未満 |
包括129 D008 17 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/ヒト絨毛性ゴナドトロピン-βサブユニット(HCG-β)
- 実施料:包括129
- 診療報酬区分:D008 17
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
「HCG定性」「遊離HCG-β」を併せて実施した場合は、主たるもの1つに限り算定できます。
実施料は、HCG産生腫瘍患者に対して測定した場合にのみ算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
検査項目解説
臨床的意義
ヒト絨毛性ゴナドトロピンに特異的な構造部分を測定する検査である。胞状奇胎や絨毛癌、睾丸腫瘍で高値になる。
HCGは、絨毛組織や胎盤から分泌される糖タンパクホルモンで、α、β、2つのサブユニットの非共有結合で構成されている。
α-サブユニットは他の糖タンパクホルモン(LH、FSH、TSH)とほぼ共通の構造であり、β-サブユニットはHCGそのものに特異的である。α-サブユニットについては生理的意義に不明な点が多いが、β-サブユニットについては研究が進み、α鎖と結合していないフリーβ-HCGの測定が行われるようになった。本検査では、HCG、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の交叉反応は認められず、β-HCGが特異的に測定される。
HCG-βサブユニットは、睾丸腫瘍、流産、子宮外妊娠、絨毛癌、異所性β-HCG産生腫瘍、ダウン症候群などの疾患で、絨毛組織やHCGを産生する組織の存在を知るマーカーとなり、治療の指標にもなる。正常な妊娠でも同様に上昇する。
【高値を示す疾患】
絨毛癌,胞状奇胎,卵巣癌,妊娠
関連疾患
C56.5:卵巣癌 → C51-C58:女性生殖器腫瘍
Z33.1:妊娠 → Z30-Z39:妊娠による影響
C58.2:絨毛癌 → C51-C58:女性生殖器腫瘍
O01.9.1:胞状奇胎 → O00-O08:絨毛性疾患・子宮外妊娠
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.