WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

27468

抗p53抗体

5D560-0000-023-052

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

1週

冷蔵

CLEIA

U/mL

1.30 以下

包括163

D009 19

生Ⅱ

2~3日

項目
コード
検査項目

27468

抗p53抗体

5D560-0000-023-052

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

1週

冷蔵

CLEIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

U/mL

1.30 以下

包括163

D009 19

生Ⅱ

2~3日

備考

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「腫瘍関連検査」分野共通の特記事項

  • [ご参考]「腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈」(チャート参照)、「検体検査実施料と悪性腫瘍特異物質治療管理料」(チャート参照)、「腫瘍部位とマーカーの有用性」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:腫瘍マーカー/抗p53抗体
  • 実施料:包括163
  • 診療報酬区分:D009 19
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

橋本礼輔, 他: 医学と薬学 75, (8), 955, 2018.

検査項目解説

臨床的意義

癌抑制遺伝子p53の変異により生じた異常タンパク質に対する抗体である。既存の腫瘍マーカーとは相補的で、食道、大腸、乳癌で早期から上昇する。

 抗p53抗体は、がん抑制遺伝子であるp53遺伝子が変異して生じた、異常タンパク質に対する抗体である。

 p53蛋白は、分子量53,000で、393個のアミノ酸からなる核内タンパク質である。p53蛋白は、第17番染色体(17p13.1)に局在するがん抑制遺伝子p53遺伝子により産生され、細胞周期進行の制御、遺伝子修復酵素の活性化、アポトーシス誘導能など多彩な働きがあり、遺伝子の異常から生体を守る機能を持っている。

 p53遺伝子に突然変異が発生し、変異型p53蛋白が産生されると、正常なp53蛋白の機能が損なわれ、がんが発生すると考えられている。

 ヒトがん細胞におけるp53遺伝子変異は、大腸、胃、食道、乳腺、肺、脳など多様な臓器に認められ、異常な機能を獲得した変異型p53蛋白の蓄積が、種々の腫瘍組織において観察されている。そして血中の抗p53抗体出現は、p53遺伝子変異と非常に高い相関が報告されている。これは、正常細胞にはp53蛋白はごく少量しか存在しないのに対し、p53遺伝子に変異が生じることで半減期が延長した結果、変異型p53蛋白が細胞核内に蓄積し、さらに高次構造の変化に起因して抗p53抗体が出現するためと考えられている。このように、がん組織で起こっている遺伝子変異を、間接的に血中抗体で測定可能な点が本項目の特徴である。

【高値を示す疾患】

食道癌大腸癌乳癌

関連疾患

C15.9.6:食道癌 C15-C26:消化器腫瘍
C18.9.12:大腸癌 C15-C26:消化器腫瘍
C50.9.8:乳癌 C50-C50:乳癌
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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