検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2018年4月2日時点の情報です。
ご注意下さい。

入力コード 00268  統一コード 5F252 
項目名 ポリオ 2型
polio virus, type 2
実施料
各79
判断料区分 免疫 
健康保険名称  ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)(1項目当たり) 
検査方法
CF
検査材料
血清 または 髄液
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.3
01
冷蔵
または
2 髄液 0.4
02
冷蔵
報告所要日数
3~5日
最低希釈倍率  

血清 4 倍

髄液 原液

臨床的
意義 
エンテロウイルスに属する、急性灰白髄炎(小児麻痺)の原因ウイルス。血清型による臨床症状に差はない。
   ポリオウイルスは、急性灰白髄炎(小児麻痺)の病因ウイルスである。3種類の血清型(1~3型)があるが、型間で臨床症状に差は認められない。感染経路は主として糞便やそれに汚染された飲食物からの経口感染によるfecal-oral infectionである。感染してから麻痺症状が出現するまで約2週間といわれる。経口的に侵入したポリオウイルスは腸管粘膜上皮細胞で増殖し糞便中へ排泄され、新たな感染源となる。

 血中抗体はほかのウイルス同様、初感染ではIgM抗体が出現し、次第にIgG抗体へ移行する。一方、腸管ではIgA抗体(特異的な糞便抗体 <coproantibody>)が産生され、再感染に対し抵抗性を示す。

 ポリオウイルス感染者のうち、99%は不顕性感染である。

 本検査は各血清型別に抗体価を測定するため、ポリオ感染の疑われる患者では3つの型いずれについても検査する必要がある。

 感染予防としてわが国では、各血清型の経口生ワクチンを混合した三価ワクチンの投与が行われている。経口生ポリオワクチンの導入により、本邦でのポリオ発生はきわめて稀となった(1987年以降は根絶状態にある)。しかしながら、ポリオと、麻痺を起こすポリオ以外のウイルスとの鑑別上、本検査は有用である。通常、2週間以上の採取間隔をおいたペア血清で4倍以上の抗体価上昇をもって有意とする。なお、経口生ポリオワクチンについて、初回投与における麻痺症例がきわめて稀ながら報告されている。

 一般にワクチンの効果判定にはNT法が用いられている。不活化ワクチン、経口生ポリオワクチンとも、2ないし3回のワクチン接種で90%以上に4倍以上の中和抗体が証明されるようになる。
陽性を示す病態 
急性灰白髄炎(小児麻痺)、ポリオワクチン接種
ポリオウイルスによる感染症は次の4型に分けられる
 1.不顕性感染、2.不完全ポリオ(風邪様症状)、3.非麻痺型ポリオ(無菌性髄膜炎)、4.麻痺型ポリオ(脊髄型、延髄型 )
算定備考

治療上必要な場合に行うものとし、同一検体で同一ウイルスに対する複数の測定方法を実施した場合は、所定点数のみ算定できます。

ご注意

ウイルス抗体の検出(CF,HI,NT,FAT)検査のご依頼に当たっては【ウイルス抗体検出(CF,HI,NT,FAT)検査の留意点】を参照下さい。

補体結合試験(CF)において、溶血血清では検査不能の場合もありますので、ご注意下さい。

チャート 

ウイルス抗体検査一覧表[EIA,CF,HI,NT,FAT]

ウイルス抗体検査について

ウイルス抗体検出(CF,HI,NT,FAT)検査の留意点

ウイルス抗体検査における結果の解釈

容  器 
提出容器
 

ページを閉じる