検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2018年4月2日時点の情報です。
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入力コード 00376  統一コード 5F203 
項目名 EBV EA-DR IgG
Epstein-Barr virus, early antigen-diffuse and restricted antibody, IgG
実施料
218
判断料区分 免疫 
健康保険名称  グロブリンクラス別ウイルス抗体価(1項目当たり) 
検査方法
FAT
検査材料
血清 または 髄液
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.3
01
冷蔵
または
2 髄液 0.4
02
冷蔵
検査材料備考

※血清EBV抗体価検査(FAT法)を複数項目(2~6項目)ご依頼される場合の検体量は、採取量:2.0mL/提出量:0.4mLです。

報告所要日数
3~4日
基準値  

血清 10 倍

髄液 原液

(最低希釈倍率)

臨床的
意義 
感染により伝染性単核球症、上咽頭癌等を発症するウイルス。VCA-IgM陽性かつEBNA陰性のとき伝染性単核球症を疑う。
   EBウイルス(EBV)は口腔内に存在し、主な感染源は唾液といわれている。本邦では、就学前に人口の80%以上が不顕性に感染し、抗体を保有している。

 EBVの抗体価は、ウイルス自体の性質から、通常3種類の抗原に対して測定される。すなわち、VCA(Viral Capsid Antigen; ウイルスカプシド抗原)、EA-DR(Early Antigen-Diffuse and Restrict complex; 早期抗原)、EBNA(EBV Nuclear Antigen; EBV核内抗原)である。実際には各々のIgG、IgA、IgMクラスの抗体が測定される(EBNAを除く)。これらの抗体価が一定のパターンで推移することを利用して、EBV感染の進行状況が診断される。

 初感染の場合、一般にVCA-IgG、VCA-IgM、EA-DR-IgGが出現する。特にVCA-IgGはほぼ100%検出される。続いて数カ月後にEBNAが出現する。

 EBV感染により引き起こされる代表的な疾患は伝染性単核球症(infectious mononucleosis; IM)、バーキットリンパ腫(Burkitt's lymphoma; BL)、上咽頭癌(nasopharyngeal carcinoma; NPC)などである。前述のように小児期までに感染するとほとんどが不顕性に終止するが、思春期以後に感染すると半数程度にIMを発症する。IMの臨床症状はリンパ節の腫脹や発熱であり、検査所見として白血球像で異型リンパ球(atypical lymphocyte)が認められる。

 一般にVCA-IgM陽性、EBNA陰性の場合は初感染によるIMが推定されるが、VCA-IgMの出現率は70%程度に過ぎず、VCA-IgMが陰性だからといって必ずしもIMが否定されるわけではない。この場合は臨床症状や白血球の所見と併せて診断する。BLとNPCに関しては、ともにVCA-IgGとEA-DR-IgGの著しい高値とEBNAの陽性が認められる。しかし、NPCではVCA-IgAとEA-DR-IgAが陽性になることが多いのに対し、BLでは一般に陰性である。
(チャート欄に各抗体の消長を示す)
陽性を示す病態 
伝染性単核球症、慢性活動性EBV感染症、バーキットリンパ腫、上咽頭癌、日和見Bリンパ腫(最近は胃癌との関連も指摘されている)
関連項目 EBV VCA IgG, EBV VCA IgM, EBV VCA IgA, EBV EA-DR IgA, EBV EBNA, EBウイルス(EBV)-DNA定量〈リンパ球〉, EBウイルス(EBV)-DNA同定, EBウイルス(EBV)-DNA定量, EBV クロナリティー, 白血球像,
算定備考

「IgG抗体」、「IgM抗体」を併せて測定した場合は、いずれか一方のみ算定できます。

ご注意

ウイルス抗体の検出(CF,HI,NT,FAT)検査のご依頼に当たっては【ウイルス抗体検出(CF,HI,NT,FAT)検査の留意点】を参照下さい。

チャート 

ウイルス抗体検査一覧表[EIA,CF,HI,NT,FAT]

ウイルス抗体検査について

ウイルス抗体検出(CF,HI,NT,FAT)検査の留意点

ウイルス抗体検査における結果の解釈

伝染性単核症におけるEBV特異的抗体の消長と出現

容  器 
提出容器
 

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