検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2019年4月1日時点の情報です。

入力コード 25483  統一コード 5F100 
項目名 HPV型別
HPV typing
実施料
未収載
判断料区分  
検査方法
PCR-rSSO法
検査材料
LBC用採取液(ThinPrep) または ぬぐい液
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 LBC用採取液(ThinPrep) 2
81 ※チャート欄参照
冷蔵
または
2 ぬぐい液
61
検査材料備考

※液状細胞診(LBC:Liquid Based Cytology)実施済みの検体をご提出される場合はコンタミネーションの影響に十分ご注意下さい(コンタミネーション防止のため、先に必要量を分注いただく方法を推奨致します)。【LBC検体提出における注意事項】参照

※必ずHPV型別の専用検体としてご提出下さい。

報告所要日数
5~10日
臨床的
意義 
尖圭コンジローマ、子宮頸部癌と関連深いパピローマ・ウイルスのDNA診断。ウイルス型により低リスク型群と中・高リスク型群に分けて有無が判別される。
   性行為感染症(STD)起因ウイルスの一つ、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV) 感染を、DNAの同定により判定する検査である。HPVは尖圭コンジローマ、子宮頸部癌などの一因とされるウイルスであるが、DNA型により病原性の程度が異なるため、本検査では低リスク型群と中・高リスク型群の分別や遺伝子型自体の判定が行われる。
 HPVは、皮膚や生殖器粘膜における尖圭コンジローマ、子宮頸部癌・外陰癌の発生に関与することで知られるパポーバウイルス科のDNAウイルスである。
 HPVについてはゲノムの相同性の程度によって70種類以上の型が同定されているが、組織より分離されるHPVの型と病変の間には密接な関連がある。すなわち、尖圭コンジローマのような比較的良性な腫瘤性病変を惹起する“低リスク型”と、癌組織に高率に検出され病変の悪性化に関与する“中あるいは高リスク型”の二群に大別 される。したがって、HPV感染の診断に際しては単にウイルスの存在のみならず、それが両群のいずれであるかの鑑別が重要とされる。
 低リスク・中~高リスクの分別検査では、低リスク型は、6、11、42、43、および44型を、中・高リスク型では、16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、および68型のいずれかのHPVが存在した場合に検出される。これらの存在が直ちに悪性度を示すものではないが、中・高リスク型が検出された場合は、将来悪性化しやすいことを示唆しており、細胞診やコルポスコピーなども含めたより厳重なfollow upが望まれる。また皮膚科領域のBowen病とその類縁疾患では39、52型が関与しているとされる。
 婦人科、泌尿器科領域のHPV感染は、そのほとんどが性行為を介して伝播し、STDの一つに数えられている。実際、STDのハイリスク群であるCSW(commercial sex workers)で、およそ20~60%と高率なHPV感染が報告されている。さらにクラミジア、淋菌による感染が確定診断された10~20歳代の患者から、男子で約10~25%、女子で50~70%にHPVが検出されたという報告もあり、潜在的なHPV感染の蔓延が強く懸念されている。
陽性を示す病態 
ヒトパピローマウイルス感染症
(尖圭コンジローマ、子宮頸部癌・外陰癌、Bowen病とその類縁疾患の発生に関与する)
備  考

6,11,16,18,26,31,33,35,39,42,44,45,51,52,53,54,55,56,58,59,61,62,66,68,70,71,73,82,84,90およびCP6108型のHPVを検出致します。

高リスク型が検出された場合は、検出された型と「高リスク型」である旨をご報告致します。低リスク型とその他の型が検出された場合は、検出された型のみご報告致します。

チャート 

LBC検体提出における注意事項(ウイルス学版)

容  器 
提出容器
 

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