検査項目解説

掲載内容は、2014年10月1日までの情報です。ご注意下さい。

入力コード 01813 
項目名 IgE(非特異的)
immunoglobulin E
実施料 
100
判断料区分 免疫 
健康保険名称  非特異的IgE定量 
検査方法
FEIA
検査材料 
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
 1  血清   0.3
01
冷蔵
報告所要日数
2〜3日
基準値  
IU/mL

170 以下

臨床的意義  T型アレルギーに関与する免疫グロブリン。アレルギー体質の診断、経過観察の目的でIgEの総量が測定される。
   IgEはT型(即時型)アレルギーに関与する免疫グロブリンである。

 分子量約19万の蛋白で、免疫グロブリンの中ではもっとも血中濃度が低い。消化管、気道粘膜、リンパ節等で産生され、血中での代謝半減期は約3日である。

 アレルギー性鼻炎などと関わりが深く、1966年、アレルギー患者の血清中から石坂らにより発見された。現在、臨床で測定されているIgEには、各アレルゲンに対し抗体活性を有する「特異的IgE抗体」と、抗体活性の明確ではないIgE全体の量としての「総IgE」があり、本検査は後者の濃度をみるものである。

 IgEは免疫グロブリンのなかで唯一レアギン活性を持つ、いうなれば過敏性を引き起こす能力をもった抗体である。スギ花粉、卵黄などのアレルゲン物質に暴露されると、特異的なIgE抗体が産生され、感作が成立する。その個体に再びアレルゲンが侵入すると、肥満細胞や好塩基球の表面にあるFcレセプター(FcεRI)にIgEが結合し、レセプターの凝集が起こり細胞が活性化されてヒスタミンなどの生理活性物質が一気に遊離放出される。またロイコトリエンやプロスタグランディンなどアラキドン酸カスケード関連物質も併せて産生分泌され、その結果、即時型アレルギー症状が発来する。

 本検査はアレルギー体質の診断、経過観察の目的でIgEの総量を測定するものであるが、特定のアレルゲンでの反応性をみるには特異的IgE抗体の方が適している。また乳幼児や小児など、IgE産生能が低い患者では、特異的IgE抗体価と総IgE量が相関しないこともある(ミルク、卵黄など乳幼児にみられるアレルギーではこうした例が多い)。

 なお、前述のように小児等においてはIgE濃度はもとより低値であるため、200 IU/mL 以下のIgE総量の測定には「低濃度IgE」検査の方がより正確に把握できる。

 IgEの濃度は国際単位で表示されており、1ユニットはWHOの標準血清で2.4ngに相当する。
高値を示す病態 
[多クローン性の増加]
T型アレルギー性疾患(アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、接触性皮膚炎、気管支喘息、蕁麻疹、食物アレルギーなど)、肝疾患(急性・慢性肝炎、肝硬変)、膠原病(関節リウマチ、SLEなど)、ネフローゼ症候群、寄生虫感染症 など

[単クローン性の増加]
 IgE型骨髄腫(極めてまれである)
低値を示す病態 
IgE型以外の骨髄腫、慢性リンパ性白血病、サルコイドーシス、無γグロブリン血症 など
関連項目 免疫電気泳動(抗ヒト全血清による定性)、 免疫電気泳動(免疫固定法によるM蛋白同定)、 免疫グロブリンκ/λ比、 IgG、 IgA、 IgM、 IgD、 IgE(特異的)
チャート 

免疫グロブリンの基本構造

容  器 
提出容器

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