検査項目解説

掲載内容は、2014年10月1日までの情報です。ご注意下さい。

入力コード 00227 
項目名 血清補体価(CH50)
complement, total
実施料 
38
判断料区分 免疫 
健康保険名称  血清補体価(CH50) 
検査方法
Mayer変法
検査材料 
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
 1  血清   0.4
01
凍結(-20℃以下)
報告所要日数
2〜3日
基準値  
U/mL

30.0〜50.0

臨床的意義  感作赤血球を50%溶血させる補体の量。C1〜C9からなる補体の総活性を反映。補体の産生低下、消費亢進で低値に。
   補体は単一の物質ではなく、補体系といわれる20種類以上の糖蛋白とインヒビターからなる、一連のカスケードから構成されている。

 補体にはC1〜C9が存在する。その活性化は、免疫複合体に補体の第1成分であるC1が関与して始まる古典的経路(classical pathway)と、細菌刺激などによりC3が直接活性化されて反応が始まる第二経路または副経路(alternative pathway)がある。

 血清補体価とは、血清中に残存している補体の総和であり、一般に反応液7.5mL中に存在するEA(ヒツジ感作赤血球)5×108個の50%を溶血させるに足る補体量のことであり、CH50で表されるが、現在では反応量のすべてを1/2.5にしたMayer変法が用いられている。

 血清補体価は補体蛋白の産生障害、過剰な活性化、異化亢進などにより影響を受け、主に低値の場合に問題となる。補体の異常はおもに補体成分の欠損により起こり、CH50は極端な低値をとる。また補体は主に肝細胞で作られることから肝疾患による産生低下で低値になる。また、全身性エリテマトーデスのような自己免疫疾患では、古典的経路の活性化亢進で補体が消費されるため低値になる。

 補体成分は他の蛋白成分と比較して非常に半減期が短く、1日で血中の約50%が入れ替わっているといわれ、蛋白漏出性疾患でも速やかに補填されるため低補体血症は起こりにくいとされる。

 採血後血清を低温下におくとcold activationにより補体経路の活性化を起こし低値になることがあるので注意を要する。
高値を示す病態 
感染症、リウマチ熱、サルコイドーシス、ベーチェット病、Reiter症候群、悪性腫瘍 など
低値を示す病態 
全身性エリテマトーデス(SLE)、悪性関節リウマチ、シェーグレン症候群、劇症肝炎、肝硬変、播種性血管内凝固症候群(DIC)、細菌性心内膜炎、寒冷凝集素症、エンドトキシンショック、先天性補体欠損症 など
関連項目 抗核抗体(ANA)、 抗RNP抗体 《免疫拡散法》、 抗RNP抗体 《CLEIA》、 抗Sm抗体 《免疫拡散法》、 抗Sm抗体 《CLEIA》、 C3(β1C/β1Aグロブリン)、 C4(β1Eグロブリン)、 RA、 RAPA(RAHA)、 免疫複合体(イムノコンプレックス)
備  考

採血後、速やかに遠心分離し、血清を直ちに凍結(-20℃以下)して下さい。

同時に他の項目の検査がある場合は、必ず別にして「血清補体価」は単独にて検体をご提出下さい。

チャート 

補体活性化経路

容  器 
提出容器

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