検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2018年4月2日時点の情報です。
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入力コード 30283  統一コード 5G120 
項目名 抗Jo-1抗体 《免疫拡散法》
antiJo-1 antibody
実施料
144
判断料区分 免疫 
健康保険名称  抗Jo-1抗体半定量 
検査方法
免疫拡散法
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.4
01
冷蔵
報告所要日数
3~5日
基準値  

陰性(-)

1 倍 未満

臨床的
意義 
多発性筋炎/皮膚筋炎患者の血中に検出される自己抗体。
   抗Jo-1抗体は、1980年に多発性筋炎(polymyositis)や皮膚筋炎(dermatomyositis)の患者血清中に発見された自己抗体で、患者の頭文字をとって命名された。

 対応抗原は分子量50kDaの蛋白で、ヒスチジル-tRNA合成酵素である。この酵素はtRNAの塩基配列に対応し、特異的にヒスチジンをtRNAに結合させる働きを持つ。ヒスチジルtRNA様のRNAをもつウイルス感染によって、この自己抗体が産生されるという見方があるが、皮膚筋炎、多発性筋炎でなぜ特異的に本抗体が検出されるのか、明確な機序については不明な点も多い。

 一般に皮膚筋炎の診断は、筋肉痛、近位筋優位の筋力低下や、ヘリオトロープ疹など特徴的発疹の臨床所見に加え、血中CPK, AST, アルドラーゼ等の筋原性酵素の上昇、筋電図での筋原性パターンや、筋生検、皮膚生検所見なども加味して総合的に診断される。抗核抗体は本症の約70%で陽性となり、抗Jo-1抗体が陽性となればさらに診断精度は高まる。

 本検査は二重免疫拡散法により行われ、これらの筋炎における陽性率は約15~25%とあまり高くはない。しかし他の疾患で陽性になることは少なく、他の膠原病に合併した多発性筋炎で出現することも稀である。このため、抗Jo-1抗体は皮膚筋炎に特異性の高い検査であるといえる。また、皮膚筋炎患者の2~5割に間質性肺炎が合併するが、うち60%で抗Jo-1抗体が陽性となる。多発性関節炎やレイノー現象を伴う場合は、さらに出現率が高まる。

 なお、抗Jo-1抗体と筋炎の活動性との関連は明確ではないが、治療により軽快する場合には抗体価が低下する場合が多いといわれている。
陽性を示す病態
多発性筋炎、皮膚筋炎、肺病変を合併する筋炎
関連項目 抗核抗体(ANA), 抗RNP抗体(抗U1-RNP抗体) 《免疫拡散法》, 抗RNP抗体(抗U1-RNP抗体) 《CLEIA》, 抗Sm抗体 《免疫拡散法》, 抗Sm抗体 《CLEIA》, 抗SS-A抗体(抗SS-A/Ro抗体) 《免疫拡散法》, 抗SS-A抗体(抗SS-A/Ro抗体) 《CLEIA》, 抗SS-B抗体(抗SS-B/La抗体) 《免疫拡散法》, 抗SS-B抗体(抗SS-B/La抗体) 《CLEIA》, 抗Scl-70抗体(抗トポイソメラーゼI抗体) 《免疫拡散法》, 抗Scl-70抗体(抗トポイソメラーゼI抗体) 《CLEIA》,
算定備考

「抗ARS抗体」と「抗Jo-1抗体」を併せて実施した場合は主たるもののみ算定できます。

チャート 

膠原病 臨床診断の進め方

膠原病の診断基準

膠原病にみられる特徴的な検査異常

筋炎特異的自己抗体の種類

容  器 
提出容器

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