WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

03607

血液塗抹標本 PAS染色

2A200-0000-034-477

血液塗抹標本
2枚以上

20

常温

McManus変法

各27加算

D005 6注

血液

2~4日

項目
コード
検査項目

03607

血液塗抹標本 PAS染色

2A200-0000-034-477

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液塗抹標本
2枚以上

20

常温

McManus変法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

各27加算

D005 6注

血液

2~4日

診療報酬

  • 保険名称:血液形態・機能検査/末梢血液像(鏡検法)+特殊染色加算
  • 実施料:各27加算
  • 診療報酬区分:D005 6注
  • 判断料区分:血液学的検査

容器

容器番号20:プレパラート

  • 容量: -
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血液像,細胞診

参考文献

小池 正, 他: Med. Technol.(別冊染色法のすべて), 207, 1988.

検査項目解説

臨床的意義

血液または骨髄塗抹標本を用いてPAS染色を行う検査である。多糖類や糖タンパクが染色され、赤白血病やリンパ系悪性腫瘍で異なる染色パターンを示す。

 PAS染色は、血液細胞内の多糖類から過ヨウ素酸の酸化作用によってアルデヒド基が形成され、それがシッフ試薬と反応し、赤色の色素を形成する呈色反応である。

 PAS染色は、主に白血病細胞のリンパ性と非リンパ性の鑑別や、巨赤芽球性貧血の巨赤芽球と赤白血病などで出現する巨赤芽球様細胞の鑑別に用いられる。PAS陽性物質とは、多糖類や糖タンパクであり、紅色に染色される。

 以下、骨髄液・末梢血における判定基準である。

[リンパ球系細胞]

  • 健常者での陽性率は1~4 %で滴状である。急性リンパ球性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)では、L1、L2の約1/2~1/3に粗大~微細顆粒状、斑状、帯状陽性でL3は陰性を示す。
[顆粒球系細胞]
  • 骨髄芽球はほとんど陰性であり、前骨髄球や成熟好中球はびまん性陽性である。また、好酸球増加を伴う急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia:AML)では好酸球が強陽性を示す。
[赤芽球系細胞]
  • 正常赤芽球は陰性であるが、巨赤芽球様細胞などの異常赤芽球では顆粒状~びまん性陽性を示す。
[単球系細胞]
  • びまん性に濃染~微細顆粒状陽性である。未熟球では微細顆粒状を呈する。
[血小板系細胞]
  • びまん性に強陽性、または微細顆粒状陽性を示す。

【異常を示す疾患】

悪性リンパ腫赤白血病白血病骨髄異形成症候群再生不良性貧血

関連疾患

C85.9.2:悪性リンパ腫 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C94.0.1:赤白血病 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C95.9.1:白血病 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
D46.9.1:骨髄異形成症候群 D37-D48:その他の腫瘍
D61.9.4:再生不良性貧血 D60-D64:その他の貧血
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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