WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00549

マラリア原虫

2A400-0000-019-723

EDTA加血液
2

13

冷蔵凍結不可

ライト染色

(-)

40

D005 7

血液

2~3日

項目
コード
検査項目

00549

マラリア原虫

2A400-0000-019-723

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
EDTA加血液
2

13

冷蔵凍結不可

ライト染色
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

(-)

40

D005 7

血液

2~3日

備考

検体

  • 塗抹標本の場合は、薄層塗抹標本と濃塗抹標本をご提出ください(標本は冷蔵厳禁)。

診療報酬

  • 保険名称:血液形態・機能検査/血中微生物検査
  • 実施料:40
  • 診療報酬区分:D005 7
  • 判断料区分:血液学的検査

容器

容器番号13:血液学容器

  • 採取量: 2mL・3mL・4mL
  • 添加剤: EDTA-2K
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
    血液像,
    血液型,
    直接クームス試験,
    遺伝子検査

参考文献

金井正光(編著): 臨床検査法提要(改訂第29版), 313, 金原出版, 東京, 1983.

検査項目解説

臨床的意義

血液塗抹標本を用いてマラリア原虫の存在を調べる検査である。

 本検査は、血液塗抹標本を用いてマラリア原虫の有無を観察し、その感染を判定するものである。

 マラリアはハマダラカによって媒介される、熱帯、亜熱帯の発熱性疾患である。蚊の唾液とともに人体に侵入した原虫は、肝細胞内で10~14日間増殖の後、血中に入って赤血球に感染し、栄養体、分裂小体を経て増殖を繰り返す。その結果、原虫の増殖サイクルによって、3日また4日程の周期的な発熱、悪寒、戦慄症状を呈する。虫体は赤血球内で発育するため、溶血性貧血やビリルビンの上昇といった所見がみられる。

 現在本邦でみられる症例は、大半が海外で感染し、帰国後発症する輸入感染症例である。また、航空機に乗って飛来したハマダラカが、空港周辺の人を刺し感染が成立する空港マラリアも散発ながら報告されている。国内発症例は診断が遅れ、重症化しやすいが、周期的な熱発に溶血性貧血をみた場合、マラリアは推測すべき疾患である。

 検査の採血には発熱が始まる頃が適しているとされるが、原虫が少ない場合は発見が難しいことも多く、繰り返し採血するのが望ましい。なお、現在マラリアに有効なワクチンはなく、クロロキンやメフロキンなどの予防薬が用いられる。クロロキン耐性マラリアが流行している地域では、ドキシサイクリンが用いられる。

【陽性を示す疾患】

マラリア

関連疾患

B54.3:マラリア B50-B64:原虫症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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