検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2018年4月2日時点の情報です。
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入力コード 09906  統一コード 2B170 
項目名 プロトロンビンフラグメントF1+2(F1+2)
prothrombin fragment 1, 2
実施料
193
判断料区分 血液 
健康保険名称  プロトロンビンフラグメントF1+2 
検査方法
EIA
検査材料
クエン酸血漿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 クエン酸血漿 0.3
15 → 02 ※チャート欄参照
凍結
検査材料備考

※3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間、冷却(2~4℃)遠心分離し、血漿を凍結してご提出下さい(【遠心力の換算表】、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。

報告所要日数
2~5日
基準値  
pmol/L

69~229

臨床的
意義 
プロトロンビンからトロンビンが生成される段階で生じる蛋白。DIC、血栓症等で血中に増加。
   プロトロンビンフラグメントF1+2(F1+2)は血液凝固反応において生じる凝固系の分子マーカーである。活性型第Ⅹ因子・活性型第Ⅴ因子・Ca++・リン脂質により形成された巨大複合体により、プロトロンビン(第Ⅱ因子)がトロンビンに転換される際、Arg271~Thr272の間で限定分解を受け、N末端より遊離される分子量約3万4,000の一本鎖ポリペプチドがF1+2である。

 F1+2の量は第Ⅹ因子活性およびトロンビン生成能を反映する。血中のトロンビンは、阻害因子(アンチトロンビンⅢなど)により、速やかに不活化されてしまうため測定が難しい。このためF1+2がトロンビン濃度を反映する指標として代用される。

 このほかにもトロンビン量を間接的に知る指標として、TAT(トロンビン・アンチトロンビンⅢ複合体)が知られている。

 F1+2は悪性腫瘍・感染症などを基礎疾患とするDICで著増し、DICの病態把握や治療効果の判定に有用である。また臨床的に明らかになる以前のDIC準備状態から増加するため、その予知にも用いられる。

 さらに、F1+2の血中レベルはワーファリン投与時にも抗凝血療法の強度に比例して低下するため、抗凝血療法時のトロンビン生成の抑制状態をもモニタリングすることができる。
高値を示す病態 
DIC、血栓症(深部静脈血栓症・閉塞性下肢動脈血栓症・解離性大動脈瘤・急性心筋梗塞など)、SLE
低値を示す病態
ワーファリン投与による抗凝固療法時
関連項目 プロトロンビン時間(PT), 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT), 複合因子T(トロンボテスト), D-ダイマー, トロンビン・アンチトロンビン複合体(TAT), α2プラスミンインヒビター・プラスミン複合体(PIC),
備  考

必ず血漿分離の上ご提出下さい。

算定備考

「プロトロンビンフラグメントF1+2」、「TAT」および「SFMC」を同時に実施した場合は、主たる項目のみ算定できます。

チャート 

遠心力の換算表

容  器  
採取容器
提出容器

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