検査項目解説検査項目解説

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入力コード 01340  統一コード 2B350 
項目名 第II因子活性(F2)
coagulation factorⅡ, activity
実施料
229
判断料区分 血液 
健康保険名称  凝固因子(第II因子、第V因子、第VII因子、第VIII因子、第IX因子、第X因子、第XI因子、第XII因子、第XIII因子) 
検査方法
PT法
検査材料
クエン酸血漿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 クエン酸血漿 0.5
15 → 02 ※チャート欄参照
凍結
検査材料備考

※3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間、冷却(2~4℃)遠心分離し、血漿を凍結してご提出下さい(【遠心力の換算表】、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。

報告所要日数
2~5日
基準値  
%

74~146

臨床的
意義 
プロトロンビンとも呼ばれる、トロンビンの前駆物質。先天性異常による欠乏症のほか、ビタミンKの不足時に低下する。
   第Ⅱ因子はプロトロンビンとも呼ばれ、トロンビンの前駆物質である。肝で合成され血中に最も大量に存在する凝固蛋白であり、分子量は約72,000である。凝固因子Ⅹa、Ⅴa、Caイオン、リン脂質により活性化され、第Ⅱa因子すなわちトロンビンとなり、フィブリノーゲンをフィブリンに転換する。また第ⅩⅢ因子をⅩⅢaに活性化し、血小板凝集に関与する一方、トロンビンはトロンボモジュリンと結合してプロテインCを活性化し、凝固抑制に働くなど血液凝固の中心的役割を果たしている。

 第Ⅱ因子の単独欠損症は極めて稀有な疾患である。異常症としてはポリペプチド鎖の合成異常であるプロトロンビン異常症が存在する。またプロトロンビンはビタミンKに依存性であるため、ビタミンKの摂取不足、吸収障害、利用障害で低値を示す。すなわちビタミンKは、主に腸内細菌により産生されるため、腸疾患や経口抗生剤の多用により不足を来す。また新生児出血症では、腸内細菌叢の未発達によりビタミンKが不足となり、かつ胎児期にビタミンKの需要が大きく、母乳中のビタミンK含有量が少ないために出血をきたす。

 またプロトロンビンは、肝で産生されるため肝障害で低値を示す。

 ビタミンKの欠乏により、プロトロンビンの生合成異常で生じた物質をPIVKA-Ⅱといい、ビタミンK欠乏の診断だけではなく肝細胞癌のマーカーとなる。
高値を示す病態
妊娠
低値を示す病態 
肝硬変、肝炎など、DIC、先天性プロトロンビン欠乏症または異常症、新生児出血
ビタミンK欠乏症(抗生剤の連用、消化管疾患による吸収障害も含む)
関連項目 プロトロンビン時間(PT), 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT), PIVKA-II(凝固), 第V因子活性(F5), 第VII因子活性(F7), 第VIII因子活性(F8), 第IX因子活性(F9), 第X因子活性(F10), 第XI因子活性(F11), 第XII因子活性(F12), 第XIII因子定量(F13),
備  考

必ず血漿分離の上ご提出下さい。

チャート 

遠心力の換算表

血液凝固系の相互関係

容  器  
採取容器
提出容器

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