検査項目解説検査項目解説

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入力コード 01656  統一コード 2B370 
項目名 第V因子活性(F5)
coagulation factorⅤ, activity
実施料
229
判断料区分 血液 
健康保険名称  凝固因子(第II因子、第V因子、第VII因子、第VIII因子、第IX因子、第X因子、第XI因子、第XII因子、第XIII因子) 
検査方法
PT法
検査材料
クエン酸血漿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 クエン酸血漿 0.5
15 → 02 ※チャート欄参照
凍結
検査材料備考

※3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間、冷却(2~4℃)遠心分離し、血漿を凍結してご提出下さい(【遠心力の換算表】、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。

報告所要日数
2~5日
基準値  
%

70~152

臨床的
意義 
内因系と外因系凝固反応にかかわる凝固因子で、プロトロンビンをCaの存在下で活性化する蛋白。DIC、重症肝疾患で低値となる。
   凝固第Ⅴ因子(F.Ⅴ)は、分子量33,000の内因系および外因系凝固に関与する不安定なタンパク質(labile factor)で、肝臓で産生される。

 F.Ⅴは第Ⅹa因子がプロトロンビンを活性化する際に、リン脂質とCa++とともに補助因子として作用する。第Ⅹa因子によるプロトロンビンの活性化では、Ca++を加えただけの系に比べて、リン脂質との混和系では50倍に、F.Ⅴとの混和系では350倍にそれぞれ活性速度が増加し、さらにリン脂質とF.Ⅴの両方を混和すると約20,000倍にも高まるといわれている。また、血液凝固過程でF.Ⅴは、トロンビンおよび第Ⅹa因子によって化学的修飾を受けて活性が亢進した第Ⅴa因子となる。この第Ⅴa因子はF.Ⅴよりもいっそう不安定であるが、活性の方は10~20倍に増加するという。さらにF.Ⅴは、活性化プロティンCによって失活することも知られている。

 後天的にF.Ⅴが減少する疾患には、まずDICが挙げられる。DICでは広範な凝固因子の消耗が認められ、フィブリノーゲン、プロトロンビン、第Ⅷ、ⅩⅢ因子なども低下する。 

 また肝炎が重症化し、凝固因子の産生が減少した場合でも低値を示し、急性肝炎の肝硬変への遷延化や、慢性肝炎の肝硬変への移行の指標となる。

 F.Ⅴの先天的な欠乏症は非常にまれな疾患で、常染色体劣性遺伝の型式をとる。主たる症状は出血、粘膜出血、外傷後の持続出血、月経過多などのほかに、関節内出血がみられることがある。こうした出血症状が血友病に似ていることから、偽血友病とも呼ばれている。本症の臨床症状として、PT延長、出血時間延長、PTT延長、トロンビン時間正常が知られているが、先天的にF.Ⅴを欠く患者なのか、F.Ⅴに対する阻害物質を持つ自己免疫疾患の患者なのかの鑑別にはF.Ⅴの活性の測定が有用である。
高値を示す病態
妊娠後期、心筋梗塞、静脈血栓、経口避妊薬服用時
低値を示す病態 
先天性第Ⅴ因子欠乏症および保因者、DIC、肝障害、ビタミンK欠乏症
関連項目 プロトロンビン時間(PT), 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT), 第II因子活性(F2), 第VII因子活性(F7), 第VIII因子活性(F8), 第IX因子活性(F9), 第X因子活性(F10), 第XI因子活性(F11), 第XII因子活性(F12), 第XIII因子定量(F13),
備  考

必ず血漿分離の上ご提出下さい。

チャート 

遠心力の換算表

血液凝固系の相互関係

容  器  
採取容器
提出容器

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