WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00653

FAX

尿中一般物質定性半定量検査 尿中ケトン体

1A060-0000-001-911

1A060-0000-001-911

尿
10
尿
10

25

66
遮光

冷蔵

冷蔵

試験紙法

(-)

1~2日

項目
コード
検査項目

00653

FAX

尿中一般物質定性半定量検査 尿中ケトン体

1A060-0000-001-911

1A060-0000-001-911

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
尿
10
尿
10

25

66
遮光

冷蔵

冷蔵

試験紙法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

(-)

1~2日

備考

項目

  • チャート参照:緊急報告対象項目とその基準(新生児に限る)

検体

  • 「ウロビリノーゲン定性」、「ビリルビン定性」のご依頼がある場合は、遮光(容器番号66)にてご提出ください。

参考

  • チャート参照:透析管理料の対象項目です。
  • チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「尿検査」中分類共通の特記事項

  • [ご参考]「尿検体の採取方法」(チャート参照)を掲載しています。

チャート

緊急報告対象項目とその基準

容器

容器番号25:尿一般容器

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 尿一般検査

容器番号66:遮光容器(尿)

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: ポルフィリン関連,
    ビリルビン定性,
    ウロビリノーゲン定性

参考文献

今井宣子, 他: 機器・試薬 8, 97, 1985.
島田 勇, 他: 機器・試薬 9, 959, 1986.
太子 馨, 松岡 瑛: 検査と技術 18, 1451, 1990.
伊藤機一, 野崎 司: 日本臨牀 57, (増), 45, 1999.

検査項目解説

臨床的意義

糖尿病患者の高血糖状態で生じるケトアシドーシスで陽性を示す。また飢餓状態時にも陽性になる。

 ケトン体とは、アセト酢酸・β-ヒドロキシ酪酸・アセトンの総称で、脂肪酸の分解産物である。糖尿病による糖利用障害や、飢餓状態で脂肪酸がエネルギーに用いられた際に、燃料が不完全燃焼した廃棄物として血中・尿中に蓄積する。脂肪酸は肝臓でアセト酢酸を経てアセトンまたはβ-ヒドロキシ酪酸に分解され、最終的には組織で酸化を受け二酸化炭素と水に代謝される。しかし、一部は血中を介して尿に排泄される。

 したがって、健常者尿中にもごく微量(2.5 mg/dL以下)のアセトンが排泄されるが、通常の試験紙法では検出されない。

 糖質の代謝が障害されると、生体ではエネルギー源を血中グルコースから、貯蔵されていた脂肪に頼るようになり、肝臓で脂肪分解に伴うアセトン体生成が亢進する。その結果ケトン体は、徐々に組織の処理能力の限界を超えて血中に蓄積し、ケト血症(ketosis)といわれるアシドーシス状態をもたらす。尿中にもケトン体が排泄され、そのため尿は強い酸性を示すようになる。

 なお、試験紙法での偽陽性反応はL-dopa大量療法、フェニルケトン尿症、BSP負荷試験尿などの際にみられる。

【陽性を示す疾患】

下痢症糖尿病性ケトアシドーシス糖原病軽度妊娠悪阻悪心および嘔吐飢餓

関連疾患

A09.9.4:下痢症 A00-A09:腸管感染症
E14.1.3:糖尿病性ケトアシドーシス E10-E14:糖尿病
E74.0:糖原病 E70-E90:代謝疾患
O21.0:軽度妊娠悪阻 O20-O29:母体障害
R11:悪心および嘔吐 R10-R19:消化器系・腹部の症状
T73.0.1:飢餓 T66-T78:アレルギー等その他の外因による作用
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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