WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 7 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

13793

S2,3PSA%

5D304-0000-023-024

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

7日

冷蔵

LBA(LBA-EATA)

%

38.0 未満
(カットオフ値)

包括248

D009 31

生Ⅱ

3~5日

項目
コード
検査項目

13793

S2,3PSA%

5D304-0000-023-024

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

7日

冷蔵

LBA(LBA-EATA)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

%

38.0 未満
(カットオフ値)

包括248

D009 31

生Ⅱ

3~5日

備考

項目

  • スクリーニングを目的とした使用はできません。

検体

  • 採血後、凝固を確認し速やかに遠心分離してください。

基準

  • PSA値が4.0~10.0ng/mLにおいて前立腺肥大症と前立腺癌の識別を目的としたカットオフ値です。

「腫瘍関連検査」分野共通の特記事項

  • [ご参考]「腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈」(チャート参照)、「検体検査実施料と悪性腫瘍特異物質治療管理料」(チャート参照)、「腫瘍部位とマーカーの有用性」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:腫瘍マーカー/S2,3PSA%
  • 実施料:包括248
  • 診療報酬区分:D009 31
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 腫瘍マーカーは、悪性腫瘍の患者であることが強く疑われる者に対して検査を行った場合に、悪性腫瘍の診断の確定又は転帰の決定までの間に1回を限度として算定する。悪性腫瘍の診断が確定し、計画的な治療管理を開始した場合、当該治療管理中に行った腫瘍マーカーの検査の費用は「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料に含まれ、腫瘍マーカーは、原則として、「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料と同一月に併せて算定できない。ただし、悪性腫瘍の診断が確定した場合であっても、次に掲げる場合においては、「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料とは別に腫瘍マーカーの検査料を算定できる。

  • ア 急性及び慢性膵炎の診断及び経過観察のために「8」のエラスターゼ1を行った場合
  • イ 肝硬変、HBs抗原陽性の慢性肝炎又はHCV抗体陽性の慢性肝炎の患者について、「2」のα-フェトプロテイン(AFP)、「10」のPIVKA-II半定量又は定量を行った場合(月1回に限る。)
  • ウ 子宮内膜症の診断又は治療効果判定を目的として「11」のCA125又は「27」のCA602を行った場合(診断又は治療前及び治療後の各1回に限る。)
  • エ 家族性大腸腺腫症の患者に対して「3」の癌胎児性抗原(CEA)を行った場合


■ S2,3PSA%
  • ア 「31」のS2,3PSA%は、前立腺癌であることが強く疑われる者であって、前立腺特異抗原(PSA)の結果が4.0ng/mL以上10.0ng/mL以下である者に対して、LBA法(定量)により、S2,3PSA%を測定した場合に限り算定できる。
  • イ 本検査は、前立腺癌の診断に当たって実施した場合に、原則として1回を限度として算定する。ただし、前立腺針生検法等により前立腺癌の確定診断がつかない場合においては、3月に1回に限り、3回を限度として算定できる。
  • ウ S2,3PSA%と、本区分の「9」前立腺特異抗原(PSA)、「17」遊離型PSA比(PSA F/T比)又は「32」プロステートヘルスインデックス(phi)を併せて実施した場合には、いずれか主たるもののみ算定する。
  • エ 診療報酬明細書の摘要欄に、前立腺特異抗原(PSA)の測定年月日及び測定結果を記載すること。また、本検査を2回以上算定する場合は、本検査の2回以上の実施が必要と判断した医学的根拠を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

米山 徹, 他: 医療と検査機器・試薬 46, (5), 244, 2023.

検査項目解説

臨床的意義

S2,3PSA%は、S2,6PSAとS2,3PSAの総和に対するS2,3PSAの比率であり、前立腺肥大症と前立腺癌の鑑別の補助に有用な検査である。

 前立腺癌の腫瘍マーカーである前立腺特異抗原(PSA)は、前立腺肥大でも増加するため、PSAの値がグレーゾーン(4.0~10.0 ng/mL)の場合では前立腺肥大症と前立腺癌との鑑別が困難であり、過剰診断の可能性も問題視されている。

 PSAは発癌過程において糖鎖構造が変化し、健常者や前立腺肥大症患者ではS2,6PSAが多く、前立腺癌患者ではS2,3PSAの割合が増加することが明らかにされている。S2,3PSA%は、S2,6PSAとS2,3PSAの総和に対するS2,3PSAの比率であり、前立腺肥大症と前立腺癌の鑑別の補助に有用な検査である。

【陽性を示す疾患】

前立腺癌

関連疾患

C61.5:前立腺癌 C60-C63:男性生殖器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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