WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

25840

HPV-DNA簡易ジェノタイプ判定
《TaqManPCR法》human papilloma virus-high risk type

5F101-1405-076-862

5F101-1405-076-862

 

 

LBC用採取液(ThinPrep)
2

または

 

 

LBC用採取液(SurePath)
2

指定容器 

 

81

 

指定容器 

 

82

 

6カ月

冷蔵

 

 

3カ月

冷蔵

ロシュ・リアルタイムPCR法

検出せず

347

D023 11

微生

3~4日

項目
コード
検査項目

25840

HPV-DNA簡易ジェノタイプ判定
《TaqManPCR法》human papilloma virus-high risk type

5F101-1405-076-862

5F101-1405-076-862

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

 

LBC用採取液(ThinPrep)
2

または

 

 

LBC用採取液(SurePath)
2

指定容器 

 

81

 

指定容器 

 

82

 

6カ月

冷蔵

 

 

3カ月

冷蔵

ロシュ・リアルタイムPCR法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

347

D023 11

微生

3~4日

備考

項目

  • HPV-DNA簡易ジェノタイプ判定《TaqManPCR法》
    • 型別判定が可能なもの:16型、18型
    • 66型を含む12種類の高リスク型HPV(31,33,35,39,45,51,52,56,58,59,66,68型)については、いずれか、または全ての型に感染している場合に陽性となります。どの型に感染しているかは判別できません。

依頼

  • 依頼書に液状細胞診採取容器の商品名をご記入ください。

検体

  • チャート参照:LBC検体提出の留意点
  • コンタミネーション防止のため、先に必要量を分注いただく方法を推奨します。

診療報酬

  • 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/HPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)
  • 実施料:347
  • 診療報酬区分:D023 11
  • 判断料区分:微生物学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ HPV核酸検出、HPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)

  • ア 「10」のHPV核酸検出及び「11」のHPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)は、予め行われた細胞診の結果、ベセスダ分類上ASC-US(意義不明異型扁平上皮)と判定された患者又は過去に子宮頸部円錐切除若しくはレーザー照射治療を行った患者に対して行った場合に限り算定できる。なお、過去に子宮頸部円錐切除又はレーザー照射治療を行った患者以外の患者については、細胞診と同時に実施した場合は算定できない。
  • イ 「10」のHPV核酸検出と「11」のHPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)を併せて実施した場合は、主たるもの1つに限り算定する。

予め行われた細胞診の結果、ベセスダ分類がASC-US(意義不明異型扁平上皮)と判定された患者または過去に子宮頚部円錐切除もしくはレーザー照射治療を行った患者に対して行った場合に限り算定できます。
過去に子宮頸部円錐切除またはレーザー照射治療を行った患者以外の患者については、細胞診と同時にHPV検査を実施した場合は算定できません。
算定に当たっては、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等への届出が必要です。
「HPV核酸検出」と「HPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)」を併せて実施した場合は主たるもの1つに限り算定できます。

チャート

LBC検体提出の留意点

容器

容器番号81:液状細胞診(LBC)婦人科用(ThinPrep)

  • 採取量: -
  • 添加剤: メタノール含有
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器表示
  • 主な検査項目: LBC婦人科,
    HPV型別

容器番号82:液状細胞診(LBC)婦人科用(SurePath)

  • 採取量: -
  • 添加剤: エタノール,
    メタノール,
    イソプロパノール
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器表示
  • 主な検査項目: LBC婦人科

参考文献

三浦俊昭, 他: 医学と薬学 69, (1), 157, 2013.

検査項目解説

臨床的意義

尖圭コンジローマ、子宮頸癌と関連深いHPVのジェノタイプ判定検査である。ウイルス型により低リスク型群と中・高リスク型群に分けられる。

 性行為感染症(STD)起因ウイルスの一種であるヒトパピローマウイルス(HPV)感染を、DNAの同定により判定する検査である。HPVは尖圭コンジローマ、子宮頸癌などの一因とされるウイルスであるが、DNA型により病原性の程度が異なるため、低リスク型群と中・高リスク型群に分けて判定が行われる。

 HPVは、皮膚や生殖器粘膜における尖圭コンジローマ、子宮頸癌・外陰癌の発生に関与することで知られるパポーバウイルス科のDNAウイルスである。

 HPVは200種類以上の遺伝子型が同定されているが、組織より分離されるHPVの型と病変の間には密接な関連がある。尖圭コンジローマのような比較的良性な腫瘤性病変を惹起する低リスク型と、がん組織に高頻度に検出され病変の悪性化に関与する中あるいは高リスク型の二群に大別される。したがって、HPV感染の診断に際しては単にウイルスの存在のみならず、それが両群のいずれであるかの鑑別が重要とされる。

 HPV簡易ジェノタイプ判定《TaqManPCR法》では、16、18型の型別判定が可能な検査である。その他高リスク群については、いずれかないし全ての型に感染している場合に陽性という結果が出る。

 HPV簡易ジェノタイプ判定 (9種判別)では、16,18,31,45,51,52型の6種類の遺伝子型の型別判定と、33と58型、35と39と68型、56と59と66型の遺伝子グループ単位での検出有無を報告する。

 HPVジェノタイプ判定では、中~高リスク群の16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59,68型の13種を検出する。

【陽性を示す疾患】

ヒトパピローマウイルス感染症

関連疾患

B07.2:ヒトパピローマウイルス感染症 B00-B09:皮膚粘膜系のウイルス感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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