WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 最低希釈倍率 実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

26366

インフルエンザ 《HI》influenza virus type A & B

5F399-1430-023-111

5F399-1430-041-111

血液
2

遠心

 

血清
0.4

または

 

髄液
0.9

 

 

 

01

 

 

02

 

 

4週

冷蔵

 

4週

冷蔵

HI

血清 10 倍
髄液 原液

79+79

D012 11

免疫

3~5日

項目
コード
検査項目

26366

インフルエンザ 《HI》influenza virus type A & B

5F399-1430-023-111

5F399-1430-041-111

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.4

または

 

髄液
0.9

 

 

 

01

 

 

02

 

 

4週

冷蔵

 

4週

冷蔵

HI
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

血清 10 倍
髄液 原液

79+79

D012 11

免疫

3~5日

備考

項目

  • インフルエンザA型およびB型の流行ワクチン株について、一括で検査を実施します。
  • 2024年11月現在の測定株は次のとおりです。
    • A型:A/ビクトリア/4897/2022(H1N1)、A/カリフォルニア/122/2022(H3N2)
    • B型:B/プーケット/3073/2013(山形系統)、B/オーストリア/1359417/2021(ビクトリア系統)

「ウイルス抗体」中分類共通の特記事項

  • 「ウイルス抗体(HI,CF,NT,FAT)検査の留意点」(チャート参照)をご参照ください。
    • 補体結合試験(CF):溶血血清では検査不能の場合もあります。
    • 中和試験(NT):所要日数は一応の目安です(多少遅れる場合もありますのでご了承ください)。細菌繁殖などにより培養細胞が汚染され、検査不能になる場合がありますのでご注意ください。「ウイルス型別」のある項目では必ず「型」をご指定ください。
    • EIA法・その他法:最低希釈倍率は基準値と読み替えてください。
    [ご参考] 「ウイルス抗体検査について」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:感染症免疫学的検査/ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)(1項目当たり) + ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)(1項目当たり)
  • 実施料:79+79
  • 診療報酬区分:D012 11
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)

  • ア 「11」のウイルス抗体価(定性・半定量・定量)は、治療上必要な場合に行うものとし、次に掲げるものを当該検査の対象とする。(イ) アデノウイルス(ロ) コクサッキーウイルス(ハ) サイトメガロウイルス(ニ) EBウイルス(ホ) エコーウイルス(ヘ) ヘルペスウイルス(ト) インフルエンザウイルスA型(チ) インフルエンザウイルスB型(リ) ムンプスウイルス(ヌ) パラインフルエンザウイルスI型(ル) パラインフルエンザウイルスII型(ヲ) パラインフルエンザウイルスIII型(ワ) ポリオウイルスI型(カ) ポリオウイルスII型(ヨ) ポリオウイルスIII型(タ) RSウイルス(レ) 風疹ウイルス(ソ) 麻疹ウイルス(ツ) 日本脳炎ウイルス(ネ) オーム病クラミジア(ナ) 水痘・帯状疱疹ウイルス
  • イ ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)に当たって、同一検体について同一ウイルスに対する複数の測定方法を行った場合であっても、所定点数のみを算定する。

治療上必要な場合に行うものとし、同一検体で同一ウイルスに対する複数の測定方法を実施した場合は、所定点数のみ算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

検査項目解説

臨床的意義

臨床的に重要とされるA,B型の抗体測定を行う検査である。抗原性が毎年変化するため、既感染による免疫では感染防御が不十分で流行をみる。

 インフルエンザウイルスは、A、B、C型の3つの型に分類されるRNAウイルスである。A型もしくはB型が臨床的に重要とされる。

 A型とB型のウイルスの表面には赤血球凝集素(HA)とノイラミニダーゼ(NA)の2種類の糖タンパクが存在しており、A型にはHAがH1~H15、NAはN1~N9の亜型が同定されているが、B型やC型には亜型は認められない。

 A型、B型はHAとNAの抗原性が毎年変化するため、既感染による免疫では感染防御ができなくなり毎年のように流行を繰り返す。A型はヒト以外の生物にも宿主を持ち、その体内でウイルスが連続変異や不連続変異をして大流行の原因になる。B型はヒト以外に自然宿主を持たず、また、亜型もないため不連続変異を起こさず大流行することはないとされる。

 一般に、インフルエンザウイルスに感染しても健常者では1週間程度で治癒することが多いが、高齢者や基礎疾患を持つハイリスク患者が感染すると合併症を起こし、現在でも致命的になることがある。

 抗体検査法としては、HI法とCF法がある。一般にその年のインフルエンザワクチンに使用される最近の流行株を抗原に用いるHI試験がよく検査されるが、抗原として用いた株からかなり変異したウイルスや、全く別の型や亜型に属するウイルスに感染した場合に、HI法では抗体価の上昇を検出できない場合があるため、CF法を併用する。一方、通常ワクチン接種ではCF抗体の上昇はみられない。いずれもペア血清で4倍以上の抗体価の上昇があった場合に、感染があったと判断する。

【陽性を示す疾患】

インフルエンザ

関連疾患

J11.1.1:インフルエンザ J09-J18:インフルエンザ・肺炎
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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