WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 最低希釈倍率 実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00286

風疹 《HI》rubella virus

5F395-1430-023-111

5F395-1430-041-111

血液
1

遠心

 

血清
0.3

または

 

髄液
0.4

 

 

 

01

 

 

02

 

 

4週

冷蔵

 

4週

冷蔵

HI

血清 8 倍
髄液 原液

79

D012 11

免疫

3~4日

項目
コード
検査項目

00286

風疹 《HI》rubella virus

5F395-1430-023-111

5F395-1430-041-111

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

または

 

髄液
0.4

 

 

 

01

 

 

02

 

 

4週

冷蔵

 

4週

冷蔵

HI
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

血清 8 倍
髄液 原液

79

D012 11

免疫

3~4日

備考

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「ウイルス抗体」中分類共通の特記事項

  • 「ウイルス抗体(HI,CF,NT,FAT)検査の留意点」(チャート参照)をご参照ください。
    • 補体結合試験(CF):溶血血清では検査不能の場合もあります。
    • 中和試験(NT):所要日数は一応の目安です(多少遅れる場合もありますのでご了承ください)。細菌繁殖などにより培養細胞が汚染され、検査不能になる場合がありますのでご注意ください。「ウイルス型別」のある項目では必ず「型」をご指定ください。
    • EIA法・その他法:最低希釈倍率は基準値と読み替えてください。
    [ご参考] 「ウイルス抗体検査について」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:感染症免疫学的検査/ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)(1項目当たり)
  • 実施料:79
  • 診療報酬区分:D012 11
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)

  • ア 「11」のウイルス抗体価(定性・半定量・定量)は、治療上必要な場合に行うものとし、次に掲げるものを当該検査の対象とする。(イ) アデノウイルス(ロ) コクサッキーウイルス(ハ) サイトメガロウイルス(ニ) EBウイルス(ホ) エコーウイルス(ヘ) ヘルペスウイルス(ト) インフルエンザウイルスA型(チ) インフルエンザウイルスB型(リ) ムンプスウイルス(ヌ) パラインフルエンザウイルスI型(ル) パラインフルエンザウイルスII型(ヲ) パラインフルエンザウイルスIII型(ワ) ポリオウイルスI型(カ) ポリオウイルスII型(ヨ) ポリオウイルスIII型(タ) RSウイルス(レ) 風疹ウイルス(ソ) 麻疹ウイルス(ツ) 日本脳炎ウイルス(ネ) オーム病クラミジア(ナ) 水痘・帯状疱疹ウイルス
  • イ ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)に当たって、同一検体について同一ウイルスに対する複数の測定方法を行った場合であっても、所定点数のみを算定する。

治療上必要な場合に行うものとし、同一検体で同一ウイルスに対する複数の測定方法を実施した場合は、所定点数のみ算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

検査項目解説

臨床的意義

三日はしかといわれる発疹性感染症を引き起こすウイルスである。妊娠初期の感染は先天性風疹症候群の原因となる。

 風疹は、一般に三日はしかといわれる発疹性小児感染症である。経気道感染で2~3週の潜伏期間を経て発症し、初夏から夏にかけて流行しやすい。過去にしばしば流行を繰り返しており、2012年から2013年にかけて大きな流行があった。

 小児では軽症に経過するが、女性の妊娠初期における罹患は、先天性風疹症候群(CRS)の原因となり、胎児に白内障、難聴、心奇形などを来す。CRSは不顕性感染によっても引き起こされる。

 特にIgMの抗体価が陽性の場合は急性感染である可能性が高い。

 一般的な風疹HI抗体価の推移として、出生時では、母体抗体価とほとんど同値(受動的IgGのみ)で、以後次第に下降し、約1年で消失する。以後、感染を受けるまでは陰性(8倍未満)である。感染後の潜伏期でも陰性を示す。発病日頃でも陰性を示すが、3~4病日で陽転し、8~32倍の抗体価を示す。5病日を経過すると64~128倍の陽性となり、10病日で最高値の512~2,048倍に達する。上昇したHI価は1~2年くらいは最高値を維持し、下降しはじめる。5~10年以後は64~8倍と緩やかに下降し、生涯維持される。

 予防接種実施の判断となる抗体価でHI法の8倍に相当するのは、EIA法のIgGは6.0、CLIA法のIgGが15.0 IU/mLである。

【陽性を示す疾患】

風疹先天性風疹症候群

関連疾患

B06.9.1:風疹 B00-B09:皮膚粘膜系のウイルス感染症
P35.0.1:先天性風疹症候群 P35-P39:周産期感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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