WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27642 |
抗HLA抗体スクリーニング検査 |
単独検体
遠心
|
03 ↓ 02 |
凍 |
フローサイトメトリー法(ルミネックス法) | 陰性 |
1000 D014 48 免疫 |
4~7日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
27642 |
抗HLA抗体スクリーニング検査 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
単独検体
遠心
|
03 ↓ 02 |
凍 |
フローサイトメトリー法(ルミネックス法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
陰性 |
1000 D014 48 免疫 |
4~7日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗HLA抗体(スクリーニング検査)
- 実施料:1000
- 診療報酬区分:D014 48
- 判断料区分:免疫学的検査
「当該検査を当該保険医療機関以外の施設に委託する場合においては、関係学会による指針を遵守し検査を実施していることが公表されている衛生検査所にのみ委託すること」が条件とされています。
肺移植、心移植、肝移植、膵移植、小腸移植または腎移植後の患者または日本臓器移植ネットワークに移植希望者として登録された患者であって、輸血歴や妊娠歴等から医学的に既存抗体陽性が疑われるものに対して実施した場合に、原則として1年に1回に限り算定できます。ただし、抗体関連拒絶反応を強く疑う場合等、医学的必要性がある場合には、1年に1回に限り更に算定できます。なお、この場合においては、診療録および診療報酬明細書の摘要欄にその理由および医学的な必要性を記載してください。
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
臨床的意義
臓器移植、造血細胞移植、輸血、妊娠などの非自己タンパク質による刺激に関して、拒絶因子の抗HLA抗体の早期発見のために行う検査である。
HLAはヒト組織適合抗原と呼ばれ、個体間で著しい多様性が認められる糖タンパク抗原である。HLAは本来、生体内に侵入した外来性抗原を認識するメカニズムの一部として、免疫システム上、重要な機能を果たしている。
臓器移植、造血細胞移植、輸血、妊娠などの非自己タンパク質による抗体産生刺激を受けた場合、レシピエント血中において移植拒絶因子と目される抗HLA抗体を持つ可能性がある。
抗HLAスクリーニング検査では、拒絶因子の抗HLA抗体の早期発見をはかる。移植前に本検査を通して拒絶因子が検出された場合は、脱感作療法を行い、抗体を抑えてから移植を行う必要がある。移植後にもその拒絶因子の動きを、本検査を通してモニタリングすることで、拒絶回避に向けた治療方法の検討に用いることができる。また、HLAミスマッチ移植の場合は術後に拒絶因子である抗HLA抗体が産生されることもあり、これらを予防・管理するためにも有用とされている。
【陽性を示す疾患】
移植臓器および組織の不全および拒絶反応
関連疾患
T86:移植臓器および組織の不全および拒絶反応 → T80-T88:移植関連の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.