WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

04686

フォン・ウィルブランド因子活性
(リストセチンコファクター)von Willebrand factor

2B480-0000-022-316

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.4

15

 

02

 

 

2週

固定血小板凝集法

%

50~150

包括126

D006 14

血液

2~5日

項目
コード
検査項目

04686

フォン・ウィルブランド因子活性
(リストセチンコファクター)von Willebrand factor

2B480-0000-022-316

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.4

15

 

02

 

 

2週

固定血小板凝集法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

%

50~150

包括126

D006 14

血液

2~5日

備考

検体

  • 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
  • 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
  • チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

基準

  • 血液型O型では他のA,B,AB型よりも約25%低い傾向にあります。血液型を考慮して判定してください。

「出血凝固検査」中分類共通の特記事項

  • クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
    [ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:出血・凝固検査/von Willebrand因子(VWF)活性
  • 実施料:包括126
  • 診療報酬区分:D006 14
  • 判断料区分:血液学的検査

チャート

多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

容器

容器番号15:血液凝固検査用容器

  • 採取量: 1.8mL
  • 添加剤: 3.2%クエン酸Na
    0.2mL
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: 凝固因子活性,
    PT,APTT,FIB,
    AT,血中FDP

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

日笠 聡, 他: 日本血栓止血学会誌 32, (4), 413, 2021.
杉原卓朗: 機器・試薬 6, 321, 1983.

検査項目解説

臨床的意義

凝固第Ⅷ因子のキャリアータンパク質の活性を測定する検査である。凝固および血小板機能調節に関わり、フォン・ウィルブランド病で低下しネフローゼ症候群で上昇する。

 フォン・ウィルブランド因子(vWF)は、血管内皮細胞や骨髄巨核球で産生され、血漿・血管内皮下組織および血小板に存在する高分子タンパク質である。

 本来は抗生物質であったリストセチンの存在下で、通常の血小板は凝集を起こす。しかし、vWFの低下した患者の血小板は凝集しない。このため、リストセチンコファクターとも呼ばれる。

 その働きは、損傷された血管内皮下組織と血小板を結合させる働き(一次止血機構)、血液凝固第Ⅷ因子(F8)のキャリアータンパク質として出血部位へのF8の輸送、F8を分解酵素である活性化プロテインC(APC)から保護する作用などがあり、止血機構および凝固亢進の調節に関わる重要な機能を有している。

 vWFの異常は、先天的な常染色体顕性遺伝(優性遺伝)のフォン・ウィルブランド病(von Willebrand disease:vWD)と、自己免疫疾患、悪性腫瘍などにおいて後天的に低値となる病態とがあり、いずれも出血傾向を呈する。一般に出血時間は延長し、血小板数正常、血小板凝集能・粘着能は低下、PT正常でAPTT延長、F8活性の低下をみる。先天性vWDでは幼児期より皮膚・粘膜出血や紫斑、鼻出血をみるが血友病のような関節内出血は通常みられない。

 一方、vWF活性の高値はネフローゼ症候群や全身性血管炎である川崎病の急性期にみられる。まれに血栓症の合併が起こり、vWFの病態への影響が考えられている。

【高値を示す疾患】

慢性肝炎肝障害ネフローゼ症候群腎障害

【低値を示す疾患】

血友病Aフォンウィルブランド病悪性腫瘍全身性自己免疫疾患

関連疾患

K73.9.2:慢性肝炎 K70-K77:肝疾患
K76.9.4:肝障害 K70-K77:肝疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 N00-N08:糸球体疾患
N28.9.5:腎障害 N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
C80.9.7:悪性腫瘍 C76-C80:その他の部位不明腫瘍
M35.9.2:全身性自己免疫疾患 M30-M36:全身性結合組織疾患
D66.2:血友病A D65-D69:凝固障害
D68.0.2:フォンウィルブランド病 D65-D69:凝固障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

フリーワード検索

複数ワードはスペース区切り:
ページトップへ

記載内容について