WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 11 月 4 日時点の情報です。
| 項目 コード  | 
	検査項目 | 採取量(mL)
		 遠心 提出量(mL) | 
	容器 | 安定性 保存 方法  | 
	検査方法 | 基準値 (単位)  | 
	実施料 診療報酬区分 判断料区分  | 
	所要日数 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00707  | 
糞便アメーバ検査 [糞便検査]amoeba, microscopic [feces]1B080-0000-015-735  | 
 
  | 
指定容器 60  | 
 常温  | 
直接塗抹法(ヨード法) | (-)  | 
67 D017 3 微生  | 
2~3日  | 
| 項目 コード  | 
	検査項目 | 
|---|---|
00707  | 
糞便アメーバ検査 [糞便検査]amoeba, microscopic [feces]1B080-0000-015-735  | 
| 採取量(mL) 遠心 提出量(mL) | 
		容器 | 安定性 保存 方法  | 
		検査方法 | 
|---|---|---|---|
 
  | 
指定容器 60  | 
 常温  | 
直接塗抹法(ヨード法) | 
| 基準値 (単位)  | 
	実施料 診療報酬区分 判断料区分  | 
	所要 日数  | 
|---|---|---|
(-)  | 
67 D017 3 微生  | 
2~3日  | 
備考
検体
- チャート参照:「便中ヘモグロビン」「糞便アメーバ検査」検体採取方法
 - 血便疑いまたは血便材料の際は「容器番号29」と「容器番号60」の両方の容器でご提出ください(「容器番号60」を使用するとホルマリンの影響により検体が固まり検査不能となる場合があります)。
 
診療報酬
- 保険名称:排泄物、滲出物又は分泌物の細菌顕微鏡検査/その他のもの
 - 実施料:67
 - 診療報酬区分:D017 3
 - 判断料区分:微生物学的検査
 
実施料は排泄物、滲出物または分泌物の「細菌顕微鏡検査」として算定します。
染色の有無および方法の如何にかかわらず、また、これら各種の方法を2以上用いた場合であっても、1回としての算定となります。
チャート

参考文献
宮原道明, 真子俊博: 検査と技術 16, 1269, 1988.
検査項目解説
臨床的意義
アメーバ赤痢をひき起こす原虫を糞便を用いて鏡検にて調べる検査である。
 糞便アメーバ検査は、アメーバ赤痢をひき起こす原虫を糞便から検出する検査である。
 アメーバ原虫は世界中に広く分布しているが、とりわけ熱帯、亜熱帯に多く経口的に感染が成立する。さらに、先進国を中心に男性同性愛者の性交渉で感染が広がっている。
 腸管寄生虫病が蔓延している流行地に滞在の後、下痢、粘血便を呈する症状がみられた場合、アメーバ原虫に感染したことが疑われるため検便が必要である。HIV感染に伴う免疫能低下症例にアメーバ原虫が見つかることもまれではない。
 赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)は、栄養型は急性期の粘血便中にみられ、大きさ20~30 μm、円形または西洋梨子状で、偽足を出して一方向に活発に運動する。強く光を屈折する透明な外肉と顆粒状の内肉とを判別することができる。内肉中には偏在する円形の核を有し、染色標本でクロマチンに富む核膜と、中心に核小体を認め、しばしば血球を入れている。他種アメーバの栄養型は運動に方向性なく動きも鈍く、赤血球を貪食することはない。シストは大きさ11~14 μmの正円形、成熟シストでは4個、幼若シストでは1~2個の核と索状の類染色体とを有し、赤痢アメーバ感染症の慢性期にみられる。
 大腸アメーバ(Entamoeba coli)は、腸管上部に、非病原性原虫として寄生し、大きさ12~26 μm、葉状の広い偽足を出して緩慢に運動する。外肉と内肉との境界は判然としない。おおむね細菌その他微生物を含有し、血球を有することはない。核は比較的大きく境界明瞭でクロマチンは粗大で、核小体は偏在している。シストは15~25 μm円形で、成熟したものは8個の核を有する。
【陽性を示す疾患】
アメーバ赤痢,腸アメーバ症
関連疾患
A06.0.1:アメーバ赤痢  → A00-A09:腸管感染症
A06.0.4:腸アメーバ症  → A00-A09:腸管感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

