検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27001 |
グリココール酸 (CG)3F115-0000-023-002 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
RIA(PEG法) | μg/dL 50 以下 |
4~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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27001 |
グリココール酸 (CG)3F115-0000-023-002 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
RIA(PEG法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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μg/dL 50 以下 |
4~5日 |
備考
- 本検査は「*18」へ再委託をいたします。
臨床的意義
一次胆汁酸のグリシン抱合体。ビリルビンよりも鋭敏な肝障害マーカー。
ヒト血清中には、肝臓でコレステロールから合成される一次胆汁酸と、これらが腸内細菌の働きにより変化して生じる二次胆汁酸がある。
グリココール酸(cholylglycine; CG)は一次胆汁酸でコール酸のグリシン抱合体であり、本検査はこれをRIA法により高感度に測定するものである。
一般に、CGは生理的に胆汁酸と類似の動態をとるビリルビンよりも鋭敏な肝障害マーカーといわれる。すなわち、ビリルビンが低値でCGが高値を示す例は多いが、逆にビリルビンが異常値であるのにCGが低値を示すことは少ない。
CGは、急性肝炎で上昇するが、これに次いで、非活動性肝炎>活動性慢性肝炎>肝硬変>肝癌の順で高値を示す傾向があるといわれる。
【高値を示す病態】
急性・慢性肝炎、肝硬変、肝癌、肝内胆汁うっ滞症、肝外胆道閉塞症、先天性胆道閉鎖症 など
【低値を示す病態】
低値側の臨床的意義は少ない
参考文献
安達秀樹, 他: ホルモンと臨床 27, 1185, 1979.