WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01328

パラコート

3K190-0000-023-204

3K190-0000-001-204

血液
3

遠心

 

血清
1

または

 

尿
1

03

 

02

 

 

25

 

 

4週

 

4週

HPLC

μg/mL

0.1 未満

4~10日

項目
コード
検査項目

01328

パラコート

3K190-0000-023-204

3K190-0000-001-204

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
3

遠心

 

血清
1

または

 

尿
1

03

 

02

 

 

25

 

 

4週

 

4週

HPLC
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μg/mL

0.1 未満

4~10日

備考

基準

  • 検出限界未満を基準値とします。

「薬毒物検査」分野共通の特記事項

  • [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。

容器

容器番号03:汎用容器(分離剤なし)

  • 容量: 5.5mL・9mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 血中薬物濃度
    (血清の場合)

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

容器番号25:尿一般容器

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 尿一般検査

参考文献

日本法医学会: アルキルジピリジリウム系農薬/HPLC.薬毒物検査マニュアル1999年(日本法医学会法医中毒学ワーキンググループ編), 64, 1999.

検査項目解説

臨床的意義

除草剤の一種であるパラコートを測定する検査である。酸化還元指示薬であり、中毒が引き起こされることがある。

 パラコートは、除草剤の一種に含まれる酸化還元指示薬であるが、強い毒性があり、使用したことによる死亡例も国内で報告されている。1986年に毒性の低いジクワットとの複合剤として販売されるなど、毒性の軽減が行われた結果、中毒者は減少した。現在では強い毒性もあり、危険性が高いことからあまり使用されていない。

 パラコートを摂取すると、活性酸素により、タンパク質の切断やDNAの傷害などが起き、吐き気や嘔吐症状、重篤になると腎不全や肝不全、肺線維症を引き起こし、死に至る場合もある。

 パラコートは密閉空間やマスクの未着用での散布により、皮膚や気道から体内に吸収されて中毒症状を来すことが知られている。しかし、散布中の事故はほとんどなく、主に誤飲、服毒により胃や小腸から取り込まれ、中毒症状を来すことが多い。

 誤飲に気付かなかった場合では、定性検査によるパラコート服用の確認が重要となってくる。また、パラコートの血中濃度は予後と相関する。

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