検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
02503 |
甲状腺刺激ホルモン (TSH)4A055-0000-023-051 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | μIU/mL 0.350~4.94 |
101 D008 9 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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02503 |
甲状腺刺激ホルモン (TSH)4A055-0000-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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μIU/mL 0.350~4.94 |
101 D008 9 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
参考
- チャート参照:透析管理料の対象項目です。
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/甲状腺刺激ホルモン(TSH)
- 実施料:101
- 診療報酬区分:D008 9
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
臨床的意義
下垂体前葉から分泌され、甲状腺ホルモンの分泌を刺激する糖蛋白。甲状腺に異常がある場合、まず第一に測定される。
甲状腺刺激ホルモン(TSH)はαとβの二つのサブユニットからなる分子量28.3kDaの糖蛋白である。視床下部ホルモンであるTRHの分泌により刺激され、甲状腺ホルモンにより抑制を受ける。
TSHは甲状腺濾胞上皮細胞のレセプターに結合して、サイクリックAMPを介して甲状腺におけるヨード摂取、甲状腺ホルモンの分泌などを促進する働きをもつ。
1. TSH高値の場合
甲状腺ホルモンが低値または正常の場合は、原発性甲状腺機能低下症を、甲状腺ホルモンが高値の場合はTSH産生腫瘍や甲状腺ホルモン不応症を疑う。
2. TSH低値の場合
甲状腺ホルモンが低値の場合は二次性・三次性甲状腺機能低下症、甲状腺ホルモンが高値の場合はバセドウ病などの甲状腺機能亢進症を疑う。
病態を詳しく把握するためにはTRH試験等の負荷試験を併用する。
【高値を示す病態】
原発性甲状腺機能低下症、クレチン症、下垂体性TSH産生腫瘍、異所性TSH産生腫瘍、慢性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎
【低値を示す病態】
甲状腺機能亢進症、バセドウ病、亜急性・無痛性甲状腺炎の急性期
参考文献
玉井 一, 他: 医学と薬学 42, (4), 609, 1999.