検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00910 |
プロラクチン (PRL)4A020-0000-023-051 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | ng/mL M 3.58~12.78 |
98 D008 6 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00910 |
プロラクチン (PRL)4A020-0000-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
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01 |
12週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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ng/mL M 3.58~12.78 |
98 D008 6 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/プロラクチン(PRL)
- 実施料:98
- 診療報酬区分:D008 6
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
臨床的意義
下垂体前葉から分泌され乳腺に作用する乳汁分泌ホルモン。性腺機能低下症や乳汁漏出無月経症候群の診断に用いられる。
プロラクチンは脳下垂体前葉から分泌されるアミノ酸198個からなる蛋白ホルモンで、視床下部由来のプロラクチン分泌促進因子(PRF)と分泌抑制因子(PIF)によって調節されている。PIFによる抑制の方が優位であるが、主要なPIFはドーパミンである。
臨床的にPRL値が問題となるのは、高プロラクチン血症で、男女比1:8と女性に多い。原因としてはプロラクチン産性腫瘍であるプロラクチノーマがもっとも多いといわれている。
高プロラクチン血症の典型的な臨床症状としては、性腺機能低下症と乳汁漏出無月経症候群(GAS)がある。前者は男女ともに発症し、主としてLH-RHの分泌抑制によるもので、男性では性欲減退やインポテンツ、さらにまれではあるが女性化乳房も発来する。女性では乳汁漏出とともに90%以上に月経異常が起こり不妊の原因となる。
【高値を示す病態】
プロラクチノーマ、原発性甲状腺機能低下症、Chiari-Frommel症候群、Angonz-del Castillo症候群
【低値を示す病態】
下垂体機能低下症、Sheehan症候群
参考文献
岩佐 武, 他: 産婦人科治療 87, 243, 2003.