検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27813 |
サイロキシン結合グロブリン (TBG)4B045-0000-023-052 |
遠心
|
01 ↓
02 |
2週 凍 |
CLEIA | μg/mL 14~31 |
包括130 D008 17 生Ⅱ |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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27813 |
サイロキシン結合グロブリン (TBG)4B045-0000-023-052 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
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01 ↓
02 |
2週 凍 |
CLEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 14~31 |
包括130 D008 17 生Ⅱ |
2~5日 |
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/サイロキシン結合グロブリン(TBG)
- 実施料:包括130
- 診療報酬区分:D008 17
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
容器
臨床的意義
甲状腺ホルモンを輸送する役割を担う蛋白質。血中の甲状腺ホルモンの大部分がTBGと結合して存在する。
サイロキシン結合グロブリン(TBG)は主要な甲状腺ホルモン輸送蛋白である。T4の運搬、貯蔵や濃度変化に対する緩衝作用を担う分子量54kDaの糖蛋白で、主に肝で合成され血中半減期は約5日といわれる。
甲状腺ホルモンの大部分がTBGと結合して存在しており、血中ではT4のほぼ0.03%、T3の0.3%が遊離の形で存在しているにすぎない。
具体的にはT4濃度と臨床症状が合致しない場合、TBGの過剰または不足を疑い測定が行われる。FT4の定量が簡便に測定できる現在では、以前ほど測定されなくなってきている。
TBG濃度は出生時が最も高く、以後思春期頃まで減少して行き、中年頃まで低値を保つ。妊婦では高値をとる。男子の方が低値を示すことが多いが、これは男性ホルモン関与のためとされている。
【高値を示す病態】
急性肝炎、TBG産生腫瘍、遺伝性TBG増加症
【低値を示す病態】
体外に蛋白を喪失する病態(ネフローゼ症候群、蛋白漏出性胃腸症など)
肝硬変、甲状腺機能亢進症、薬物(男性ホルモン、蛋白同化ステロイドなど)
遺伝性TBG減少症
参考文献
家入蒼生夫: 日本臨牀 63, (増刊号8), 272, 2005.