検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00220 |
マイクロゾームテスト (抗マイクロゾーム抗体)[甲状腺]5G285-0000-023-117 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
PA | 100 倍未満 |
37 D014 3 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00220 |
マイクロゾームテスト (抗マイクロゾーム抗体)[甲状腺]5G285-0000-023-117 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
PA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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100 倍未満 |
37 D014 3 免疫 |
2~3日 |
備考
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗甲状腺マイクロゾーム抗体半定量
- 実施料:37
- 診療報酬区分:D014 3
- 判断料区分:免疫学的検査
「抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体」と「マイクロゾームテスト(抗マイクロゾーム抗体)」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。
臨床的意義
抗甲状腺自己抗体の一つである抗マイクロゾーム抗体を凝集反応で測定する検査。甲状腺疾患の経過と予後の判定に有用。
抗甲状腺自己抗体の一つである抗マイクロゾーム抗体を凝集反応で半定量する検査である。
抗マイクロゾーム抗体は、甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)に対する抗体である。甲状腺ペルオキシダーゼとは、主として濾胞上皮細胞のマイクロゾーム分画に存在するヘム蛋白で、甲状腺に摂取された無機ヨードイオンの酸化反応を触媒する作用を持つ。
測定方法は凝集反応(PA)で、ゼラチン粒子表面にバセドウ病患者の甲状腺組織から分離したTPO抗原を吸着、結合させ対応する抗体との凝集反応を観察する。
マイクロゾームテストの各甲状腺自己免疫疾患での陽性率は、橋本病、バセドウ病ともに約90%を示す。
サイログロブリン抗体は甲状腺疾患の鑑別診断に、マイクロゾーム抗体は経過と予後の判定に有用である。なお、TPOに対する抗体としてさらに特異性を高めた「抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体」の直接定量も可能となっている(抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体の項参照)。
【陽性を示す病態】
橋本病(慢性甲状腺炎)、 バセドウ病、 特発性粘液水腫、 甲状腺腫瘍、 SLE、その他の膠原病 など
参考文献
桜美武彦, 他: 臨床免疫 12, (743), 1980.