検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27612 |
トリヨードサイロニン (T3)《ECLIA》4B010-0000-023-053 |
遠心
|
01 |
14日 冷蔵 |
ECLIA | ng/dL 80~160 |
99 D008 7 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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27612 |
トリヨードサイロニン (T3)《ECLIA》4B010-0000-023-053 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
14日 冷蔵 |
ECLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/dL 80~160 |
99 D008 7 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
参考
- チャート参照:透析管理料の対象項目です。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/トリヨードサイロニン(T3)
- 実施料:99
- 診療報酬区分:D008 7
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
臨床的意義
T4から合成される甲状腺ホルモン。T4やTSHと同時に測定することにより、甲状腺機能の診断に用いられる。
トリヨードサイロニン(T3)は総サイロキシン(T4)と共に甲状腺より分泌されるホルモンである。ともに基礎代謝を高める作用を有する。分子中にヨードを3分子もつためT3と呼ばれる。
T4が100%甲状腺で作られるのに対して、T3は80%が末梢組織で脱ヨード化によるT4からT3への変換で合成される。分子量が小さいために細胞透過性が強く、T4の4~5倍の生物活性があり、また、即効的である。血中においては99.7%がTBGなどとの蛋白結合型として存在し、末梢で生理作用を発揮するものは遊離型のT3(FT3)である。
生物学的半減期は約1日と短い。加齢により低下する傾向があり、TBGの影響を受けるのでTBG値を上昇させるような薬物の投与や病態で高値を招き、また、反対のケースで低下する。
甲状腺機能の診断にはT3とT4の値がパラレルに変動しないことがあるため、T4を同時測定して評価するのが一般的である。
検査法によっては患者血清中に抗T3抗体が存在するとアッセイ系に干渉し、異常高値または低値を呈することがあるので注意を要する。
【高値を示す病態】
甲状腺機能亢進症、甲状腺ホルモン不応症、亜急性甲状腺炎、TBG増多 など
【低値を示す病態】
甲状腺機能低下症、TBG減少、ネフローゼ、肝硬変 など