検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01066 |
ヒト絨毛性ゴナドトロピン (HCG) 〈血清〉4F080-0000-023-023 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
FEIA | mIU/mL |
包括134 D008 21 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01066 |
ヒト絨毛性ゴナドトロピン (HCG) 〈血清〉4F080-0000-023-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
FEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mIU/mL |
包括134 D008 21 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
依頼
- 妊娠の有無、妊娠週数を必ず明記してください。
基準
- チャート参照:「HCG」基準値
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)定量
- 実施料:包括134
- 診療報酬区分:D008 21
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
「HCG定性」「遊離HCG-β」を併せて実施した場合は、主たるもの1つに限り算定できます。
チャート

臨床的意義
胎盤絨毛細胞から分泌される性腺刺激ホルモン。妊娠の診断や絨毛性疾患の管理などに用いられる。
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)は胎盤絨毛細胞から分泌される分子量約38kDaの性腺刺激ホルモンである。αとβの二つのサブユニットからなり、αサブユニットは他の下垂体前葉ホルモンのものと共通である。妊娠によって大量に分泌され、妊娠の診断や絨毛性疾患の管理などに広く用いられる。
現在用いられている高感度な方法では、排卵後10日程度で検出されはじめ、妊娠9~12週位まで急速に上昇する。画像診断と併せてHCGを測定し、正常妊娠か、胞状奇胎や子宮外妊娠かを鑑別するのに有用である。
胞状奇胎ではHCGは高値を示すがHPLは一般に低値である。絨毛癌ではβ-HCGが産生されることが多いので同時に測定することが望ましい。
最近では絨毛性疾患以外でも、異所性HCG産生腫瘍として卵巣癌、胃癌、肺癌などのマーカーにも使われることがある。
【高値を示す病態】
妊娠、胞状奇胎、絨毛癌などの絨毛性疾患、異所性HCG産生腫瘍(卵巣、睾丸、胃、肺、膵)
【低値を示す病態】
子宮外妊娠(発症後低下する)、流産、早産、胎児死亡
参考文献
斉藤 裕, 他: ホルモンと臨床 40, 651, 1992.