WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

27528

HTLV-Ⅰ抗体
(ATLA抗体)《確認試験》

5F460-1430-023-833

血液
2

遠心

 

血清
0.6

 

 

 

01

 

 

60日

冷蔵

ラインブロット法(LIA)

陰性(-)

425

D012 56

免疫

3~9日

項目
コード
検査項目

27528

HTLV-Ⅰ抗体
(ATLA抗体)《確認試験》

5F460-1430-023-833

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.6

 

 

 

01

 

 

60日

冷蔵

ラインブロット法(LIA)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

陰性(-)

425

D012 56

免疫

3~9日

備考

基準

  • チャート参照:「HTLV-Ⅰ抗体《確認試験》(ラインブロット法)」判定基準

診療報酬

  • 保険名称:感染症免疫学的検査/HTLV-Ⅰ抗体(ウエスタンブロット法及びラインブロット法)
  • 実施料:425
  • 診療報酬区分:D012 56
  • 判断料区分:免疫学的検査

「HTLV-Ⅰ抗体スクリーニング」で陽性が確認された症例について、確定診断の目的で行われた場合に算定できます。

チャート

「HTLV-Ⅰ抗体《確認試験》(ラインブロット法)」判定基準

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

Zrein, M. et al.: Clin. Diagn. Lab. Immunol. 5, (1), 45, 1998.
Umeki, K. et al.: Clin. Lab. 63, (2), 227, 2017.

検査項目解説

臨床的意義

成人T細胞白血病の原因ウイルスであるHTLV-1感染を診断する。抗体検査によるスクリーニング検査と確認検査ならびに抗体確認検査が、判定保留の際の核酸同定検査がある。

 HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)は、成人T細胞白血病(adult t-cell leukemia:ATL)の原因ウイルスで、ヒトリンパ球DNA中にプロウイルスDNAとして組み込まれ持続感染し、そのごく一部の患者がATLを発症する。HTLV-1キャリアがATLを発症する危険性は生涯において5 %程度と考えられている。その感染経路には、輸血、母子感染(垂直感染)、性行為による感染などがあるが、1986年に献血者のスクリーニングが行われて以来、献血による感染事例は報告されていない。現在では母乳による母子感染が主な感染経路である。

 現在、HTLV-1キャリアは本邦で108万人と推定され、世界で約3,000万人以上のキャリアがいるといわれている。このウイルスは、インフルエンザウイルスなどとは異なり、感染しても全く自覚症状がないが、一度感染するとリンパ球の中で生存し、潜伏期間は40年以上といわれている。

 HTLV-1感染の診断は、抗体検査によるスクリーニングと陽性確認検査のウェスタンブロット法(WB法)が用いられていた。WB法は10~20 %が判定保留となることが課題であったが、現在用いられているラインブロット法(LIA法)では判定保留となる例が大幅に改善されている。またWB法ではHTLV-1およびHTLV-2の確認が可能であったが、LIA法はHTLV-1のみを検出する。

 核酸同定検査は、PCR法を用いた定性検査で、LIA法での判定保留例におけるHTLV-1感染の確定診断に有用である。

【陽性を示す疾患】

HTLV-1キャリア

関連疾患

Z22.6.1:HTLV-1キャリア Z20-Z29:ウイルスキャリア等の伝染病関連疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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